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12月29日 Basel → Köln [ドイツ・スイス鉄道旅行 2011-12]
朝6時前に起床、身支度を整え、6時半にはHotel Helvetiaをチェックアウトする。まだ日の出前で暗く小雨が降っているが、Basel SBBの駅前にはトラムがしきりに発着している。Basel SBBの駅舎は石造りで重厚感があるが、中に入ると案外こじんまりとしている。フランスへの出入国管理ゲートが設けられているのは如何にも国境駅で興味深い。




コンコースを歩いていると、聞き覚えのあるインバータ音、そしてキーッという派手なブレーキ音が響いてきた、おそらくICE 3が入線してきたのであろう。スーパーに立ち寄った後12番線ホームに下りると、確かに私が乗車するKöln Hbf行のICE 602が停車していた。今回、Zürich経由でヨーロッパ入りした大きな理由は、BaselからのMannheimの区間を乗車したかったことである。何度かドイツを旅行して幹線はそれなりに乗車したつもりだが、この区間は未乗のまま残っていたのだ。

ICE 602はICE 3の単電源仕様403形を2編成併結(Tz 334 “Offenburg” + Tz 327 “Siegen”)した16両編成である。


私は先頭の39号車(403 034-2)に乗る。ICE 3の1等車は1+2列の座席配列となっている、車内はガラガラ、特にホームの階段から遠い1等先頭車は私以外に乗客がいなかったが、私は事前に予約した102番席に座った。例によって、先頭ラウンジの席である。

運転手も現れて、出発準備は完了。まだ外が暗いだけに、運転席との間の仕切りはスモーク状態になっており、前面展望は望めそうにない。
待つことしばし、7時12分定刻にドアが閉まり、ゆっくりとBasel SBBを発車する。列車は南東に向かった後、大きく左にカーブして北々西へと進路を変えてライン川を渡り、Basel SBBからほんの5分程でBasel Badischer Bf.に到着する。Basel SBBが名前の通りSBB管轄なのに対し、こちらはDB管轄の駅である。ホームにはある程度の乗客は待っていたが、それでも1両に数人といったところだ。
7時21分Basel Badischer Bf.を発車、左に貨物ヤードをのぞみながら列車は加速していく。といっても、外はまだ真っ暗で車窓からは何も見えない。ホテルを慌ただしく出てきたので、このタイミングで朝食を済ませることにする。36号車のBordBistroに行くと、食堂車の係員と車掌が暇そうに話していた。Bistro部のカウンターにいる係員に一言声をかけ、Restaurant部のテーブル席に座る。ここも、コーヒーを飲んでいる乗客が一人いるだけで空いている。ICE 3は当初はICE 1・2やICE-T (411形)と同様のBordRestaurantが連結されていたが、定員を増やす目的でBordBistroに改装され、24席あったRestaurant部は立席テーブルと2等席16席となった。しかし、実際にはこの2等席はRestraunt扱いとなっており、座って食事をすることも可能なのである。テーブルランプを残され、なかなか良い雰囲気である。

BordRestaurantやBordBistroでは11時30分まで朝食メニューが用意されている、今回はその中で最も高い”Boulevard-Frühstück” 10,20 EURを注文した。これはコーヒー・ハム・チーズとパンのセットである。パンが5個、バター2個・クリームチーズ・蜂蜜・いちごジャム・nuttellaまで付くのだから、相当なボリュームである。朝からパン5個を食べ切るのは一苦労だが、目の前にあると美味しそうでつい手が伸びてしまい、結局完食。

その間列車は暗闇の中を北へとひた走り、食べ終わる頃にFreiburg Hbfに到着するところだった、7時54分定刻である。2等車も含め相変わらず空いている車内を通って自席に戻り、ここからは車窓風景を楽しむことにする。

Freiburgといえば景勝路線として名高いHöllentalbahnの起点、一度はゆっくりと乗ってみたいものだ。7時56分にFreiburg Hbfを発車する。BSB (Breisgau S-Bahn)が運営するElztalbahnが分岐するDenzlingenを過ぎると、列車は北東から北西へと大きく進路を変え、Riegelからは再び北へと向かう。
8時を過ぎ、外がだんだんと明るくなってくる。雲に覆われた静かなドイツの朝は色彩にあ乏しいが、それはそれで印象的である。列車の速度は160km/hといったところか。Lahrを通過する頃には、架線柱に設けられた距離票が読めるようになった。


程なく減速して、これまた景勝路線と知られるSchwarzwaldbahn (黒い森線)が合流すると、Offenburgに到着する。

8時28分にOffenburgを発車すると一気に加速していく。ここからは長距離列車とローカル列車が分離された複々線区間となり。長距離列車用の線路は最高250km/hまで許容されている。最高330km/hまで認可されているICE 3にとって、250km/hは余裕のスピード。


大きな揺れもなく、安定感のある快調な走りを見せ、Baden-Badenまでの40kmをたったの14分で走り抜ける。

模型化されているBaden-Badenの駅舎を横目に、定刻の8時44分にBaden-Badenを発車、複線になるとまもなくRastattを通過する。ここからKarlsruheまでは路線がDurmersheim経由とMaisch経由に二分されるが、ICE 602は西側のDurmersheim経由を進む。先程の複々線区間と異なりスピードはあまり出ていない。まもなくKarlsruhe都市圏に入り、DB路線に乗り入れるトラムとすれ違う。Karlsruheのトラムは日本でもよく知られるようになったが、ICEとすれ違うトラムを実際に目にするとやはり新鮮である。暖冬でドイツでは雪がほとんど降っていないと聞いていたが、一瞬うっすらと雪が降った跡がみられた。

ヤードを横目に、右からMaisch経由の路線が合流するとKarlsruhe Hbfに到着する。さすがに拠点駅、広い構内には101形牽引のICからトラムまで様々な車両が停車している。そして、181.2形の健在な姿もある。




9時01分にKarlsruhe Hbfを出発、列車は快調に加速して北へと向かう。この区間も路線改良が行われ、250km/h走行が可能である。ドイツ鉄道は高速新線の整備があまり進んでおらず、ICEといえども在来線を走る区間が多いとよく言われるが、元々在来線は高規格で160~200km/hで走行可能な区間が多いこと、そして目立たないが、このような地道な路線改良は常に続けられていることは考慮するべきだろう。輸送密度がそれほど大きくはないドイツにおいて、このような路線改良はコストをかけずにスピードアップにつなげる手段として有効なのであろう。
Wisental付近でStuttgartからの高速新線と合流する。Wisental – Neulussheim間では再び路線が二分されるが、列車はスピードを緩めることなく250km/hで快走を続ける。全長5380mのPfingstbergトンネルに入ると減速。このトンネルから北に直進する高速新線が建設される計画もあるが、現在のところは列車はトンネル内で左に大きくカーブする。トンネルを出ると、右側にヤードが広がり、まもなく9時23分にMannheim Hbfの3番線ホームに到着する。


Mannheim HbfはICEネットワークの拠点駅、ここでBasel方面とMünchen方面のICEが接続する。ICE 602もここで10分以上停車し、MünchenからのICEと接続を取る、運転手がどこかに席を外したところで、私も気分転換に外に出て、しばらく撮影を楽しむ。



程なくして、プラットホーム反対側の2番線にMünchen発Berlin行のICE 692が到着する。

相互に接続を取った後、ICE 692は9時31分に先に発車していく。こちらも発車準備を整え、追いかけるように9時35分に発車する。MannheimからKölnまでは2月に乗車したばかりの区間である。Frankfurt/Mまでは在来線を走るが、200km/h走行が可能である。
車内は相変わらずガラガラだが、車掌が飲み物は如何?とまわってきた。1等車では飲み物や軽食をBordBistroを席までデリバリーするサービスが行われており、せっかくなのでビールを注文する。ICEには2種類の生ビールサーバーが搭載されており、Beck’s PilsかFranziskaner Hefe-Weissbier Hellが楽しめる。私は定番のBeck’s Pilsにした。大小2種あるが、もちろん大。0.5Lで3,90EURは安いと言って良いだろう。

列車はWormsからの路線が合流するBiblis付近で減速した意外は200km/hで走行する。主要幹線だけに旅客列車・貨物列車が次々とすれ違うが、Riedstadt-GoddelauからはS-Bahn Rhein-MainのS7系統も線路を共用するため、ますます離合する列車が増える。
Mannheimから70.6km、ZeppelinheimでFrankfurt Stadion方面へ向かう路線から右へと分岐し、全長1559mのFrankfurter Kreuzトンネルに抜けると、Frankfurt Flughafen Fernbahnhof フランクフルト空港長距離駅に到着する。10時06分定刻である。
空港駅でも乗車はそれ程多くはなく、先頭車は相変わらず全く乗客がいない状態、16両編成がもったいない。10時09分発車、ここから最高300km/hの高速新線NBS Köln-Rhein/Mainに入る。ICE 3の本領発揮、力強く加速していく。
残念ながら外は小雨混じりの曇りで暗いせいか、運転席との間はスモークのままである。ただ、スモーク状態にも何段階かあるようで、今は半スモークといったところ、前方が全く見えないというわけではない。
横に目を向けると、雨に濡れたスラブ軌道上の線路と保安装置LZB用の線が高速で後ろへと飛び去り、その向かうには丘陵地に広がるのどかな農村や森を望む。掘割区間もあるし、住宅が多い場所には防音壁が設置されてはいるが、車窓風景をゆっくりと眺めるのもそれはそれで楽しい。


席を立って、デッキに設置された液晶ディスプレイを見ると、スピードは286km/hを示した。どうやら最高300km/hで順調に走っているようだ。最大40パーミルの勾配とカーブが続くだけに、立ち上がると時に強いGを感じるが、揺れはそれ程でもなく、安定した乗り心地である。

Limburg Süd・Montabaurをトップスピードを維持したまま通過、Siegauenトンネルに入ると原則する。トンネルを出たところでHennefからの路線が右から合流してきて、、Siegburg/Bonnに10時47分に到着する。Frankfurt Flughafen Fernbahnhofからの145kmを38分で走り抜けたことになり、表定速度は229km/hに達する。ホームの反対側にはRE 9 “Rhein-Sieg-Express” のSiegen行が停車中、牽引はRegioに移籍した120.2形である。ルール地方では3両しかいない貴重な存在だが、写真を取れなくて残念である。


ライン河右岸線も合流し、3複線の真中を走行する。Porz-Wahn付近でKöln/Bonn Flughafen ケルン・ボン空港ループが分岐していく。そのループが再び合流するとまもなく減速、Köln-Mülheimからの路線が合流、Köln Messe/Deutzを通過する。

ゆっくりとHöhenzollernbrücke ホーエンツォレルン橋でライン川を渡る。

左にKölner Dom ケルン大聖堂の偉容を見上げながら、右に急カーブを切り、Köln Hbfに到着する。11時05分定刻の到着である。




4時間弱の長旅を終え、スーツケースを押して、コンコースへ降りる。まずはコインロッカーにスーツケースを預ける。このコインロッカーがなかなかの優れもの、エレベーターで地下に荷物を収納する構造になっている。大きな駅ではしばしばコインロッカーが不足するが、狭い駅構内で十分な収納スペースを提供する方法として有効であろう。
次にトイレへ。ドイツの大きな駅は大抵有料だが、その分係員が常駐して清潔に保たれている。シャワーを併設しているところも多い。

Köln HbfにはLufthansaのチェックイン・カウンターがある。これはDBとLufthansaが共同で実施しているAIRAIL Serviceの乗客向けの設備である。

11時21分発 RE12 ”Eifel-Mosel-Express”のRE 12079 Trierに乗車する。もはやベテランと言える628形を2編成併結した4両編成である。Köln Hbfを北西に向けて発車した列車は、Köln Bbfのヤードの北側に沿って左に大きくカーブする。このヤードは長距離列車用の基地でICEやIC用の車両が留置されており、奥には103形の姿もみられる。南西へ向きを変えた列車は11時25分にKöln Westに到着する。

私はここで下車するが、REはTrierに向けて、さらに2時間半以上の長旅に旅立っていった。Köln Westは貨物列車ファンの聖地、国境を越える様々な貨物列車が集まってくる場所として知られており、今回この駅に来たのも貨物列車が見たかったことは大きな理由である。しかし、SNCBの貨車が留置されていたものの、貨物列車はやって来ない。まあ、滞在時間10分では仕方がないが。

次の機会を楽しみに待つことにして、11時35分発のRE22 ”Eifel-Express”のRE 10180に乗車する。今度は644形の3両編成である。この列車の始発駅はGerolstein、日本でも手に入るミネラルウォーターで有名な町である。

発車すると列車はKöln Bbfの南側を走る。

Köln Hbfへ到着する。ここで大半の乗客が下車、列車は残った乗客を乗せてライン川を渡り、終着のKöln Messe/Deutzに11時45分に到着する。
続いて、11時53分発S12系統Hennef行 (423形)に乗り、1駅目のKöln Trimbornstrasseで降りる。2月に続いて、ここでしばらく撮影する。


ICE 612 (München Hbf – Dortmund Hbf)

423形S-Bahn

ICE 726 (München Hbf – Essen Hbf)
再びS-BahnでKöln Messe/Deutzに戻る。ここでThalysを撮影する。

12時39分発Kall行RB 11417に乗車、再び644形である。本日3回目のHöhenzollernbrückeを渡り、Köln Hbfに戻る。コインロッカーからスーツケースを取り出し、2番線ホームへ。


発着する列車を眺めるうちに、そろそろ金曜の主役が登場する時間が近づき、ホームにも何人か鉄道ファンが集まってきた。




コンコースを歩いていると、聞き覚えのあるインバータ音、そしてキーッという派手なブレーキ音が響いてきた、おそらくICE 3が入線してきたのであろう。スーパーに立ち寄った後12番線ホームに下りると、確かに私が乗車するKöln Hbf行のICE 602が停車していた。今回、Zürich経由でヨーロッパ入りした大きな理由は、BaselからのMannheimの区間を乗車したかったことである。何度かドイツを旅行して幹線はそれなりに乗車したつもりだが、この区間は未乗のまま残っていたのだ。

ICE 602はICE 3の単電源仕様403形を2編成併結(Tz 334 “Offenburg” + Tz 327 “Siegen”)した16両編成である。


私は先頭の39号車(403 034-2)に乗る。ICE 3の1等車は1+2列の座席配列となっている、車内はガラガラ、特にホームの階段から遠い1等先頭車は私以外に乗客がいなかったが、私は事前に予約した102番席に座った。例によって、先頭ラウンジの席である。

運転手も現れて、出発準備は完了。まだ外が暗いだけに、運転席との間の仕切りはスモーク状態になっており、前面展望は望めそうにない。
待つことしばし、7時12分定刻にドアが閉まり、ゆっくりとBasel SBBを発車する。列車は南東に向かった後、大きく左にカーブして北々西へと進路を変えてライン川を渡り、Basel SBBからほんの5分程でBasel Badischer Bf.に到着する。Basel SBBが名前の通りSBB管轄なのに対し、こちらはDB管轄の駅である。ホームにはある程度の乗客は待っていたが、それでも1両に数人といったところだ。
7時21分Basel Badischer Bf.を発車、左に貨物ヤードをのぞみながら列車は加速していく。といっても、外はまだ真っ暗で車窓からは何も見えない。ホテルを慌ただしく出てきたので、このタイミングで朝食を済ませることにする。36号車のBordBistroに行くと、食堂車の係員と車掌が暇そうに話していた。Bistro部のカウンターにいる係員に一言声をかけ、Restaurant部のテーブル席に座る。ここも、コーヒーを飲んでいる乗客が一人いるだけで空いている。ICE 3は当初はICE 1・2やICE-T (411形)と同様のBordRestaurantが連結されていたが、定員を増やす目的でBordBistroに改装され、24席あったRestaurant部は立席テーブルと2等席16席となった。しかし、実際にはこの2等席はRestraunt扱いとなっており、座って食事をすることも可能なのである。テーブルランプを残され、なかなか良い雰囲気である。

BordRestaurantやBordBistroでは11時30分まで朝食メニューが用意されている、今回はその中で最も高い”Boulevard-Frühstück” 10,20 EURを注文した。これはコーヒー・ハム・チーズとパンのセットである。パンが5個、バター2個・クリームチーズ・蜂蜜・いちごジャム・nuttellaまで付くのだから、相当なボリュームである。朝からパン5個を食べ切るのは一苦労だが、目の前にあると美味しそうでつい手が伸びてしまい、結局完食。

その間列車は暗闇の中を北へとひた走り、食べ終わる頃にFreiburg Hbfに到着するところだった、7時54分定刻である。2等車も含め相変わらず空いている車内を通って自席に戻り、ここからは車窓風景を楽しむことにする。

Freiburgといえば景勝路線として名高いHöllentalbahnの起点、一度はゆっくりと乗ってみたいものだ。7時56分にFreiburg Hbfを発車する。BSB (Breisgau S-Bahn)が運営するElztalbahnが分岐するDenzlingenを過ぎると、列車は北東から北西へと大きく進路を変え、Riegelからは再び北へと向かう。
8時を過ぎ、外がだんだんと明るくなってくる。雲に覆われた静かなドイツの朝は色彩にあ乏しいが、それはそれで印象的である。列車の速度は160km/hといったところか。Lahrを通過する頃には、架線柱に設けられた距離票が読めるようになった。


程なく減速して、これまた景勝路線と知られるSchwarzwaldbahn (黒い森線)が合流すると、Offenburgに到着する。

8時28分にOffenburgを発車すると一気に加速していく。ここからは長距離列車とローカル列車が分離された複々線区間となり。長距離列車用の線路は最高250km/hまで許容されている。最高330km/hまで認可されているICE 3にとって、250km/hは余裕のスピード。


大きな揺れもなく、安定感のある快調な走りを見せ、Baden-Badenまでの40kmをたったの14分で走り抜ける。

模型化されているBaden-Badenの駅舎を横目に、定刻の8時44分にBaden-Badenを発車、複線になるとまもなくRastattを通過する。ここからKarlsruheまでは路線がDurmersheim経由とMaisch経由に二分されるが、ICE 602は西側のDurmersheim経由を進む。先程の複々線区間と異なりスピードはあまり出ていない。まもなくKarlsruhe都市圏に入り、DB路線に乗り入れるトラムとすれ違う。Karlsruheのトラムは日本でもよく知られるようになったが、ICEとすれ違うトラムを実際に目にするとやはり新鮮である。暖冬でドイツでは雪がほとんど降っていないと聞いていたが、一瞬うっすらと雪が降った跡がみられた。

ヤードを横目に、右からMaisch経由の路線が合流するとKarlsruhe Hbfに到着する。さすがに拠点駅、広い構内には101形牽引のICからトラムまで様々な車両が停車している。そして、181.2形の健在な姿もある。




9時01分にKarlsruhe Hbfを出発、列車は快調に加速して北へと向かう。この区間も路線改良が行われ、250km/h走行が可能である。ドイツ鉄道は高速新線の整備があまり進んでおらず、ICEといえども在来線を走る区間が多いとよく言われるが、元々在来線は高規格で160~200km/hで走行可能な区間が多いこと、そして目立たないが、このような地道な路線改良は常に続けられていることは考慮するべきだろう。輸送密度がそれほど大きくはないドイツにおいて、このような路線改良はコストをかけずにスピードアップにつなげる手段として有効なのであろう。
Wisental付近でStuttgartからの高速新線と合流する。Wisental – Neulussheim間では再び路線が二分されるが、列車はスピードを緩めることなく250km/hで快走を続ける。全長5380mのPfingstbergトンネルに入ると減速。このトンネルから北に直進する高速新線が建設される計画もあるが、現在のところは列車はトンネル内で左に大きくカーブする。トンネルを出ると、右側にヤードが広がり、まもなく9時23分にMannheim Hbfの3番線ホームに到着する。


Mannheim HbfはICEネットワークの拠点駅、ここでBasel方面とMünchen方面のICEが接続する。ICE 602もここで10分以上停車し、MünchenからのICEと接続を取る、運転手がどこかに席を外したところで、私も気分転換に外に出て、しばらく撮影を楽しむ。



程なくして、プラットホーム反対側の2番線にMünchen発Berlin行のICE 692が到着する。

相互に接続を取った後、ICE 692は9時31分に先に発車していく。こちらも発車準備を整え、追いかけるように9時35分に発車する。MannheimからKölnまでは2月に乗車したばかりの区間である。Frankfurt/Mまでは在来線を走るが、200km/h走行が可能である。
車内は相変わらずガラガラだが、車掌が飲み物は如何?とまわってきた。1等車では飲み物や軽食をBordBistroを席までデリバリーするサービスが行われており、せっかくなのでビールを注文する。ICEには2種類の生ビールサーバーが搭載されており、Beck’s PilsかFranziskaner Hefe-Weissbier Hellが楽しめる。私は定番のBeck’s Pilsにした。大小2種あるが、もちろん大。0.5Lで3,90EURは安いと言って良いだろう。

列車はWormsからの路線が合流するBiblis付近で減速した意外は200km/hで走行する。主要幹線だけに旅客列車・貨物列車が次々とすれ違うが、Riedstadt-GoddelauからはS-Bahn Rhein-MainのS7系統も線路を共用するため、ますます離合する列車が増える。
Mannheimから70.6km、ZeppelinheimでFrankfurt Stadion方面へ向かう路線から右へと分岐し、全長1559mのFrankfurter Kreuzトンネルに抜けると、Frankfurt Flughafen Fernbahnhof フランクフルト空港長距離駅に到着する。10時06分定刻である。
空港駅でも乗車はそれ程多くはなく、先頭車は相変わらず全く乗客がいない状態、16両編成がもったいない。10時09分発車、ここから最高300km/hの高速新線NBS Köln-Rhein/Mainに入る。ICE 3の本領発揮、力強く加速していく。
残念ながら外は小雨混じりの曇りで暗いせいか、運転席との間はスモークのままである。ただ、スモーク状態にも何段階かあるようで、今は半スモークといったところ、前方が全く見えないというわけではない。
横に目を向けると、雨に濡れたスラブ軌道上の線路と保安装置LZB用の線が高速で後ろへと飛び去り、その向かうには丘陵地に広がるのどかな農村や森を望む。掘割区間もあるし、住宅が多い場所には防音壁が設置されてはいるが、車窓風景をゆっくりと眺めるのもそれはそれで楽しい。


席を立って、デッキに設置された液晶ディスプレイを見ると、スピードは286km/hを示した。どうやら最高300km/hで順調に走っているようだ。最大40パーミルの勾配とカーブが続くだけに、立ち上がると時に強いGを感じるが、揺れはそれ程でもなく、安定した乗り心地である。

Limburg Süd・Montabaurをトップスピードを維持したまま通過、Siegauenトンネルに入ると原則する。トンネルを出たところでHennefからの路線が右から合流してきて、、Siegburg/Bonnに10時47分に到着する。Frankfurt Flughafen Fernbahnhofからの145kmを38分で走り抜けたことになり、表定速度は229km/hに達する。ホームの反対側にはRE 9 “Rhein-Sieg-Express” のSiegen行が停車中、牽引はRegioに移籍した120.2形である。ルール地方では3両しかいない貴重な存在だが、写真を取れなくて残念である。


ライン河右岸線も合流し、3複線の真中を走行する。Porz-Wahn付近でKöln/Bonn Flughafen ケルン・ボン空港ループが分岐していく。そのループが再び合流するとまもなく減速、Köln-Mülheimからの路線が合流、Köln Messe/Deutzを通過する。

ゆっくりとHöhenzollernbrücke ホーエンツォレルン橋でライン川を渡る。

左にKölner Dom ケルン大聖堂の偉容を見上げながら、右に急カーブを切り、Köln Hbfに到着する。11時05分定刻の到着である。




4時間弱の長旅を終え、スーツケースを押して、コンコースへ降りる。まずはコインロッカーにスーツケースを預ける。このコインロッカーがなかなかの優れもの、エレベーターで地下に荷物を収納する構造になっている。大きな駅ではしばしばコインロッカーが不足するが、狭い駅構内で十分な収納スペースを提供する方法として有効であろう。
次にトイレへ。ドイツの大きな駅は大抵有料だが、その分係員が常駐して清潔に保たれている。シャワーを併設しているところも多い。

Köln HbfにはLufthansaのチェックイン・カウンターがある。これはDBとLufthansaが共同で実施しているAIRAIL Serviceの乗客向けの設備である。

11時21分発 RE12 ”Eifel-Mosel-Express”のRE 12079 Trierに乗車する。もはやベテランと言える628形を2編成併結した4両編成である。Köln Hbfを北西に向けて発車した列車は、Köln Bbfのヤードの北側に沿って左に大きくカーブする。このヤードは長距離列車用の基地でICEやIC用の車両が留置されており、奥には103形の姿もみられる。南西へ向きを変えた列車は11時25分にKöln Westに到着する。

私はここで下車するが、REはTrierに向けて、さらに2時間半以上の長旅に旅立っていった。Köln Westは貨物列車ファンの聖地、国境を越える様々な貨物列車が集まってくる場所として知られており、今回この駅に来たのも貨物列車が見たかったことは大きな理由である。しかし、SNCBの貨車が留置されていたものの、貨物列車はやって来ない。まあ、滞在時間10分では仕方がないが。

次の機会を楽しみに待つことにして、11時35分発のRE22 ”Eifel-Express”のRE 10180に乗車する。今度は644形の3両編成である。この列車の始発駅はGerolstein、日本でも手に入るミネラルウォーターで有名な町である。

発車すると列車はKöln Bbfの南側を走る。

Köln Hbfへ到着する。ここで大半の乗客が下車、列車は残った乗客を乗せてライン川を渡り、終着のKöln Messe/Deutzに11時45分に到着する。
続いて、11時53分発S12系統Hennef行 (423形)に乗り、1駅目のKöln Trimbornstrasseで降りる。2月に続いて、ここでしばらく撮影する。


ICE 612 (München Hbf – Dortmund Hbf)

423形S-Bahn

ICE 726 (München Hbf – Essen Hbf)
再びS-BahnでKöln Messe/Deutzに戻る。ここでThalysを撮影する。

12時39分発Kall行RB 11417に乗車、再び644形である。本日3回目のHöhenzollernbrückeを渡り、Köln Hbfに戻る。コインロッカーからスーツケースを取り出し、2番線ホームへ。


発着する列車を眺めるうちに、そろそろ金曜の主役が登場する時間が近づき、ホームにも何人か鉄道ファンが集まってきた。
12月29日 Tokyo → Zürich → Basel [ドイツ・スイス鉄道旅行 2011-12]
2011年2月に2泊4日でドイツを旅した。4年ぶりにドイツは楽しかったが、あまりに短くて消化不良でもあった。幸いにも年末年始に時間が取れたので、衝動的に航空券を購入し、再びドイツを巡ることとなった。
2011年12月29日、朝5時前に起床し、準備を整えて出発。京成上野6時30分発のスカイライナー1号に乗車する。正月休みの初日だけのことはあり、日暮里からは満席の混雑となる。スカイアクセス線開通以来、成田空港への移動は格段に便利になり、落ち着く間もなく7時15分には成田空港駅に到着する。
成田空港のロビーも朝早くから混雑している。今回、航空券はLufthansaのサイトから購入したが、往路はSwiss International Air Linesを選択した。前日にオンライン・チェックインを済ませたが、何故か座席が指定できず、早めに空港に向かった。しかし、カウンターに行くと、搭乗受付は8時45分から開始とのこと、到着が早すぎたようだ。

スイスフランやユーロへの両替などで時間をつぶし、8時過ぎからカウンター前に並んだ。ようやく受付開始時間になり、無事に後方窓側42A席を確保、これで一安心である。書店などで買い物を済ませ、早めに搭乗口に向かうことにする。セキュリティチェックの前は長蛇の列であったが、出国審査はスムーズに通過できた。まだ時間があったので、LufthansaのA380を撮影、B747に比べてもやはり大きい。そして搭乗する乗客の多いこと、これだけの人が乗り込むには時間がかかりそうだ。

搭乗するZürich行LX 161便はA340-300による運航である。A340-300のスラッとした機体には白い塗装がよく似合う。A340には2005年、中部・Frankfurt(M)間をLufthansaで往復した時以来の搭乗である。

10時50分頃搭乗開始、A340は適度な機体サイズで座席配列が2+4+2列であり、どこに座ってもトイレなどに行きやすいのが良い点である。出国ラッシュということであろう、機内はほぼ満席、私の隣にもツアー旅行に行くらしい年配の女性が座った。
11時14分プッシュバック、定刻は11時15分なので、まずは順調なスタートと思ったが、この時間は離陸が多く、滑走路の前には航空機が行列をなしており、離陸順は7機目である。11時33分、ようやく滑走開始。しかし燃料が重いせいか、なかなかスピードが上がらない。長い滑走を経てようやく離陸するも、明らかに上昇角度が小さく、なかなか地上が離れていかない。一瞬、失速してしまうのではないか、という感覚に襲われる。久しぶりに昼間に乗ったヨーロッパ便は、国内便とは離陸の感覚が全く異なった。
飛行機は少しづつ高度を上げながら、日本列島を北へと向かう。眼下には雪山が広がる。機長からのアナウンスでは高度33,000ftをハバロフスク・ヤクーツクからフィンラド上空を抜け、Berlin上空を通過してZürichへ向かうとのこと。

日本を離れた頃、飲み物とスナックのサービス。まずは白ワインを頂く。続いて、機内食となる。鶏照り焼き丼か、アルプス風パスタのチョイスで、私は後者にした。「ベジタリアンになりますが、宜しいですか?」と尋ねられる。といっても、チーズたっぷりで、カロリーはかなりありそうである。飲み物は赤ワイン。


飛行機は雲に覆われたシベリア上空を進む。ひたすら長い、退屈な時間である。各席に用意された液晶モニターでなかなか飛行機が進まないことで苛立ちを覚える。外に見ると、飛行機雲が出ている。やがて日の入り。美しい風景は、退屈な旅の清涼剤となる。


空港で用意した本を読み終えようとする頃、バニラ・アイスクリームのサービス。睡眠時間が短かったので、時々うつらうつらするが、すぐに目が覚めてしまい、シベリア上空の長い時間が続く。ここでおにぎりのサービスがある。残り4時間。
気分転換に映画を見ることにする。邦画も収録されており、その中で「神様のカルテ」を選択。思った以上に良い映画で、思わずホロリ。見終わると、既にザンクトペテルブルクを過ぎ、バルト海上を飛んでいた。

到着が近づき、軽食のサービスがある。ピラフにパンと、機内食らしい炭水化物ばかりのメニューである。

食べ終わる頃にはベルリン上空を飛んでいる。ドイツ上空も一面雲に覆われている。

最後にチョコレートが配られると、もう着陸は近い。30分前から着陸体制に入り、低く立ち込めた雲の間をかき分けて、高度を落としていく。揺れは大きいが、スイスならではの美しい光景には見とれるばかりである。現地時間16時03分、定刻より10分強の遅れでZürich空港に着陸する。空港は思ったよりも小ぶりで、滑走路からすぐに駐機スポットに到着する。
Baggage Claimでどうで待たされるから、急いでも仕方がないと、ゆっくりと機外へ出る。天気は曇り、ちょうど日が既に沈もうとしているが、思った程寒くはない。


空港内は閑散としている。到着したゲートEからSkymetroと呼ばれる列車で移動する、所要3分ほどである。入国審査は誰も並んでおらず、Baggage Claimでもすぐにスーツケースが出てくる。どうやらLX 161便の乗客の殆どは乗り継ぐようだ。結局、飛行機が到着して30分程でゲートを出られた。空港の規模がそれほど大きくはないため、到着便も少なく、極めて便利である。
ゲート前で、毎年スイスで撮り鉄に勤しむベモラーさんと合流。空港は人通りが少なかったが、地下の鉄道駅は賑やか。窓口で1等用のユーレール・ジャーマン・スイスパスのバリデーションを済ませて、プラットホームに降りる。
ちょうど、IC2000が入線してきたので、この列車に乗って市内に出ることにする。1等車は比較的空いている、1階席のボックス席に腰を下ろす、なかなか快適な座り語心地である。市内まではたったの10分という近さである。左手の車窓にはヤードが広がり、TGVやRe 460、Re 4/4 IIなどが停まっているのが見える。まもなく、チューリッヒ中央駅Zürich HBに到着する。我々が乗車していたIC 2000の前には、さらに客車が増結されていた。ラッシュ時に合わせた、スイスらしい柔軟な運用である。

Zürich HBのコンコースは多くの人が行き交い、大変賑やかである。まずは地下にあるコインロッカーにスーツケースを預けて身軽になる。あとは撮り鉄である。次々と列車到着し、接続を取って発車していく姿には圧倒される。しかも、列車は全て定時運行、素晴らしいの一言である。ここに1時間もいたら、SBBの主要な鉄道車両は網羅できそうだし、国際列車も豊富、まことに魅力的である。ベモラーさんに指南を受けつつ、写真を撮って回る。

ICN / ICE 1

ETR 470

Re 4/4 II

ICN

Re 460

ICN

Re 460

TGV Duplex Dasye (ベモラーさん撮影)

TGV Duplex Dasye
1時間程楽しんだところで、焼きソーセージをガブリ、うまい。小腹を満たしたところで、街歩きを兼ねて模型店巡りへ。スイスの模型店だけにスイス型の充実ぶりは素晴らしい、スイス鉄道好きには堪らないだろう。トラムに乗車して2店舗巡ったあとは、Bahnhof Strasseを歩いてZürich HBに戻る。クリスマス装飾の美しさは息を呑むほど、Zürichには改めてゆっくりと来てみたいものである。




駅構内のレストランに入り、ピッツァとビールで夕食にする。スイスビールもなかなか美味しく、つい2杯目も。といっても、これでも抑え目である。食後は再び撮り鉄。

ICE 1

TGV-POS

Re 4/4 II

Re 4/4 II

Re 460

Re 460

SBB Panorama-Wagen (IR)

Re 460 + IC2000

ICN/ICE 1

ICE 1 (Tz 184)

Re 4/4 II + EN 465 (Graz / Beograd行)
20時20分になり、コインロッカーからスーツケースを取り出す。ICでChurへ戻るベモラーさんと別れ、私はプラットホームにしばらく待ち、21時発のBasel SBB行のICE 790に乗る。せっかくのスイス、BaselまでSBBの列車に乗ることも考えたが、ベモラーさんに呆れられながら、やはりICEを選択したのである。
入線してきたICE 1はTz 184編成、先程20時にHamburgから到着し、一旦回送された編成である。Basel SBBまでのスイス国内だけを走る列車であり、間合い運用といったところだろう。

車内はガラガラ、特に1等車は殆ど乗客がいない。BordRestaurantも係員が片付けをしており、営業しているのか分からないような状態であった。1等コンパートメントを独占してくつろぐ。


久しぶりのICEの硬い座り心地、これが快適なのである。21時定刻に発車、列車は静かに夜の闇の中を進んでいく。今回はモバイルWi-Fiルーターをレンタルして持参しているので、メールのチャックを済ませる。列車はそれほどスピードが出ていない、せいぜい140km/hくらいか。長旅の疲労か、居眠りしていると、もうBaselは近かった。
21時53分、定刻にBasel SBBに到着。わずかな乗客とと共にホームに降りる。反対側にはTGV-POSが停車中、さすがは国境駅である。

駅構内のスーパーに立ち寄り、寝酒を買おうとするが、SBB駅は22時から6時まででアルコール類の販売はしないとのことで、タッチの差で間に合わず、諦めて水を買う。本日の宿、Hotel Helvetiaは駅の目の前である。思ったよりも小さいホテルに入ると、愛想の良い年配の男性が迎えてくれた。部屋に入り、電化製品の充電をしようとしたら、ブレーカーが落ちてしまい、フロントで説明するのに一苦労。疲れて、23時には眠ってしまった。
2011年12月29日、朝5時前に起床し、準備を整えて出発。京成上野6時30分発のスカイライナー1号に乗車する。正月休みの初日だけのことはあり、日暮里からは満席の混雑となる。スカイアクセス線開通以来、成田空港への移動は格段に便利になり、落ち着く間もなく7時15分には成田空港駅に到着する。
成田空港のロビーも朝早くから混雑している。今回、航空券はLufthansaのサイトから購入したが、往路はSwiss International Air Linesを選択した。前日にオンライン・チェックインを済ませたが、何故か座席が指定できず、早めに空港に向かった。しかし、カウンターに行くと、搭乗受付は8時45分から開始とのこと、到着が早すぎたようだ。

スイスフランやユーロへの両替などで時間をつぶし、8時過ぎからカウンター前に並んだ。ようやく受付開始時間になり、無事に後方窓側42A席を確保、これで一安心である。書店などで買い物を済ませ、早めに搭乗口に向かうことにする。セキュリティチェックの前は長蛇の列であったが、出国審査はスムーズに通過できた。まだ時間があったので、LufthansaのA380を撮影、B747に比べてもやはり大きい。そして搭乗する乗客の多いこと、これだけの人が乗り込むには時間がかかりそうだ。

搭乗するZürich行LX 161便はA340-300による運航である。A340-300のスラッとした機体には白い塗装がよく似合う。A340には2005年、中部・Frankfurt(M)間をLufthansaで往復した時以来の搭乗である。

10時50分頃搭乗開始、A340は適度な機体サイズで座席配列が2+4+2列であり、どこに座ってもトイレなどに行きやすいのが良い点である。出国ラッシュということであろう、機内はほぼ満席、私の隣にもツアー旅行に行くらしい年配の女性が座った。
11時14分プッシュバック、定刻は11時15分なので、まずは順調なスタートと思ったが、この時間は離陸が多く、滑走路の前には航空機が行列をなしており、離陸順は7機目である。11時33分、ようやく滑走開始。しかし燃料が重いせいか、なかなかスピードが上がらない。長い滑走を経てようやく離陸するも、明らかに上昇角度が小さく、なかなか地上が離れていかない。一瞬、失速してしまうのではないか、という感覚に襲われる。久しぶりに昼間に乗ったヨーロッパ便は、国内便とは離陸の感覚が全く異なった。
飛行機は少しづつ高度を上げながら、日本列島を北へと向かう。眼下には雪山が広がる。機長からのアナウンスでは高度33,000ftをハバロフスク・ヤクーツクからフィンラド上空を抜け、Berlin上空を通過してZürichへ向かうとのこと。

日本を離れた頃、飲み物とスナックのサービス。まずは白ワインを頂く。続いて、機内食となる。鶏照り焼き丼か、アルプス風パスタのチョイスで、私は後者にした。「ベジタリアンになりますが、宜しいですか?」と尋ねられる。といっても、チーズたっぷりで、カロリーはかなりありそうである。飲み物は赤ワイン。


飛行機は雲に覆われたシベリア上空を進む。ひたすら長い、退屈な時間である。各席に用意された液晶モニターでなかなか飛行機が進まないことで苛立ちを覚える。外に見ると、飛行機雲が出ている。やがて日の入り。美しい風景は、退屈な旅の清涼剤となる。


空港で用意した本を読み終えようとする頃、バニラ・アイスクリームのサービス。睡眠時間が短かったので、時々うつらうつらするが、すぐに目が覚めてしまい、シベリア上空の長い時間が続く。ここでおにぎりのサービスがある。残り4時間。
気分転換に映画を見ることにする。邦画も収録されており、その中で「神様のカルテ」を選択。思った以上に良い映画で、思わずホロリ。見終わると、既にザンクトペテルブルクを過ぎ、バルト海上を飛んでいた。

到着が近づき、軽食のサービスがある。ピラフにパンと、機内食らしい炭水化物ばかりのメニューである。

食べ終わる頃にはベルリン上空を飛んでいる。ドイツ上空も一面雲に覆われている。

最後にチョコレートが配られると、もう着陸は近い。30分前から着陸体制に入り、低く立ち込めた雲の間をかき分けて、高度を落としていく。揺れは大きいが、スイスならではの美しい光景には見とれるばかりである。現地時間16時03分、定刻より10分強の遅れでZürich空港に着陸する。空港は思ったよりも小ぶりで、滑走路からすぐに駐機スポットに到着する。
Baggage Claimでどうで待たされるから、急いでも仕方がないと、ゆっくりと機外へ出る。天気は曇り、ちょうど日が既に沈もうとしているが、思った程寒くはない。


空港内は閑散としている。到着したゲートEからSkymetroと呼ばれる列車で移動する、所要3分ほどである。入国審査は誰も並んでおらず、Baggage Claimでもすぐにスーツケースが出てくる。どうやらLX 161便の乗客の殆どは乗り継ぐようだ。結局、飛行機が到着して30分程でゲートを出られた。空港の規模がそれほど大きくはないため、到着便も少なく、極めて便利である。
ゲート前で、毎年スイスで撮り鉄に勤しむベモラーさんと合流。空港は人通りが少なかったが、地下の鉄道駅は賑やか。窓口で1等用のユーレール・ジャーマン・スイスパスのバリデーションを済ませて、プラットホームに降りる。
ちょうど、IC2000が入線してきたので、この列車に乗って市内に出ることにする。1等車は比較的空いている、1階席のボックス席に腰を下ろす、なかなか快適な座り語心地である。市内まではたったの10分という近さである。左手の車窓にはヤードが広がり、TGVやRe 460、Re 4/4 IIなどが停まっているのが見える。まもなく、チューリッヒ中央駅Zürich HBに到着する。我々が乗車していたIC 2000の前には、さらに客車が増結されていた。ラッシュ時に合わせた、スイスらしい柔軟な運用である。

Zürich HBのコンコースは多くの人が行き交い、大変賑やかである。まずは地下にあるコインロッカーにスーツケースを預けて身軽になる。あとは撮り鉄である。次々と列車到着し、接続を取って発車していく姿には圧倒される。しかも、列車は全て定時運行、素晴らしいの一言である。ここに1時間もいたら、SBBの主要な鉄道車両は網羅できそうだし、国際列車も豊富、まことに魅力的である。ベモラーさんに指南を受けつつ、写真を撮って回る。

ICN / ICE 1

ETR 470

Re 4/4 II

ICN

Re 460

ICN

Re 460

TGV Duplex Dasye (ベモラーさん撮影)

TGV Duplex Dasye
1時間程楽しんだところで、焼きソーセージをガブリ、うまい。小腹を満たしたところで、街歩きを兼ねて模型店巡りへ。スイスの模型店だけにスイス型の充実ぶりは素晴らしい、スイス鉄道好きには堪らないだろう。トラムに乗車して2店舗巡ったあとは、Bahnhof Strasseを歩いてZürich HBに戻る。クリスマス装飾の美しさは息を呑むほど、Zürichには改めてゆっくりと来てみたいものである。




駅構内のレストランに入り、ピッツァとビールで夕食にする。スイスビールもなかなか美味しく、つい2杯目も。といっても、これでも抑え目である。食後は再び撮り鉄。

ICE 1

TGV-POS

Re 4/4 II

Re 4/4 II

Re 460

Re 460

SBB Panorama-Wagen (IR)

Re 460 + IC2000

ICN/ICE 1

ICE 1 (Tz 184)

Re 4/4 II + EN 465 (Graz / Beograd行)
20時20分になり、コインロッカーからスーツケースを取り出す。ICでChurへ戻るベモラーさんと別れ、私はプラットホームにしばらく待ち、21時発のBasel SBB行のICE 790に乗る。せっかくのスイス、BaselまでSBBの列車に乗ることも考えたが、ベモラーさんに呆れられながら、やはりICEを選択したのである。
入線してきたICE 1はTz 184編成、先程20時にHamburgから到着し、一旦回送された編成である。Basel SBBまでのスイス国内だけを走る列車であり、間合い運用といったところだろう。

車内はガラガラ、特に1等車は殆ど乗客がいない。BordRestaurantも係員が片付けをしており、営業しているのか分からないような状態であった。1等コンパートメントを独占してくつろぐ。


久しぶりのICEの硬い座り心地、これが快適なのである。21時定刻に発車、列車は静かに夜の闇の中を進んでいく。今回はモバイルWi-Fiルーターをレンタルして持参しているので、メールのチャックを済ませる。列車はそれほどスピードが出ていない、せいぜい140km/hくらいか。長旅の疲労か、居眠りしていると、もうBaselは近かった。
21時53分、定刻にBasel SBBに到着。わずかな乗客とと共にホームに降りる。反対側にはTGV-POSが停車中、さすがは国境駅である。

駅構内のスーパーに立ち寄り、寝酒を買おうとするが、SBB駅は22時から6時まででアルコール類の販売はしないとのことで、タッチの差で間に合わず、諦めて水を買う。本日の宿、Hotel Helvetiaは駅の目の前である。思ったよりも小さいホテルに入ると、愛想の良い年配の男性が迎えてくれた。部屋に入り、電化製品の充電をしようとしたら、ブレーカーが落ちてしまい、フロントで説明するのに一苦労。疲れて、23時には眠ってしまった。
謹賀新年 [ドイツ・スイス鉄道旅行 2011-12]
2月12日 Bruxelles → Paris → Tokyo [ドイツ鉄道旅行 2011]
ブリュッセル中央駅 (Bruxelles-Midi)のコンコースに降り、切符売り場でParisへのThalysの指定券を購入する。レールパスを所有しているとはいえ、5000円程度の追加料金が発生するから、安くはない。まだ時間があるので、駅前に出てベルギービールを一杯。

18時30分頃、再びホームに戻る。

これからThalys 9452に乗車するはKöln Hbf始発である。本当はKölnから乗車しても良かったのであるが、できるだけICEに乗りたいが故に、BruxellesからThalysに乗ることにしたのである。定刻では18時37分発であるが、その時間にようやく入線してきた。
車両はThalys PBKAの4301編成である。Thalys用車両にはPBA・PBKAの2種類があり、4電源仕様でドイツ直通も可能なPBKAは17編成が製作され、Thalysの運行に参加するSNCFが6編成、SNCBが7編成、DB・NSが2編成ずるを所有している。4301編成はSNCB所有の編成である。
慌ただしく乗り込むと、18時40分過ぎにThalysは静かに動き出す。TGVシリーズの1等車に乗るのは初めてである。大柄な椅子がホールド感が良く、ICEとは別の快適さがある。内装には車両外装と同様、大胆に赤が用いられた派手なものであるが、それでも全く下品さがなく、高級感があるのは素晴らしい。TGVシリーズの2等車は評判が良いとは言えないが、この1等車はさすが、という他ない。

もう外は真っ暗で車窓風景は全く楽しめない。しばらく在来線区間であるが、200km/hを出ているようだ。Halleを過ぎLembeekからは高速新線HSL 1へ。ここからは最高300km/hで快走する。
そうこうするうちに、食事サービスが回ってきた。Thalysのサービスの特色の一つであるこの食事サービスは、Thalysの旅の大きな楽しみである。飲み物には白ワイン、アルコールもチョイスできるのは有り難い。コールドミールではあるが、ちゃんとグラスが使われているし、機内食よりはるかに美味しくて、なかなかレベルが高かった。

食後はThalysの無線LANサービスを試す。1等客は無料で利用できるが、乗車券に記されたコードを記載する必要があり、そのことがよく分からなくて難渋した。LANのスピードはICEと同程度である。
Thalysは高速新HSL 1を73km走って国境を越え、フランスに入る。ここからはフランスの高速新線LGV Nordへ。Arnouville-lès-Gonesseまでのさらに180km強は高速新線が続く。高速新線を降りると、残りの16.6kmは在来線区間となる。Paris市内に入って、列車は原則、パリ北駅Paris Gare du Nordには5分ほど遅れて20時10分に到着する。

パリ北駅からは5分ほど歩いてAvalon Hotel Parisへ。Parisのホテルで良い印象だったところはないが、ここも同様である。ドイツのホテルに比べると、料金は結構高いのに部屋は狭いし、綺麗ともいえない。もっとも、大都市Parisでは、仕方がないのかもしれない。
もう一度、ホテルを出て、駅前のブラッスリーBrasserie Terminus Nordへ。ここでワインと生カキを堪能し、すっかり満足する。2日間、早朝から晩まで動き回って疲労困憊、ホテルに戻ってすぐに眠る。

14日は早朝に目が覚めた。外はまだ暗いが、今なら一昨日利用したん明りのICEの1番列車が撮影できるのではないか、と思いつき、15分程歩いてParis Gare du l’Estへ向かう。しかし・・・・ICE 9551は日曜日は運休なのであった。当然のことながら、ICE 3MFの姿はなく、がっかり。


メトロで北駅まで乗り、さらに撮影。



ホテルの朝食は案の上、パンとチーズくらいしかないのでパス。荷物を整理して、RER-B線に乗ってパリ・シャルル・ドゴール空港へ。

搭乗するJL042/AF282便が出発するターミナル2Eまでは延々と歩かされる。そしてターミナルの出国審査は長蛇の列。花の都Parisはいつも魅力的だが、ホテルと空港だけは極力利用したくないものである。とはいえ、エールフランスのA380を見られたのは嬉しかった。

ようやく出国手続きを済ませたら、出発まではターミナル内で朝食。紅白のワインとキッシュでヨーロッパとの別れを惜しむ。

ほろ酔い加減になったら、そろそろ出発時間。JL042/AF282便はJALのB777による運航である。そういえば日系航空会社のヨーロッパ線を利用するのは初めてである。1回目の食事のお供はキリンビールである。

その後は旅行記をまとめたり、映画を見たり。本当は眠りたいのだが、思うようにいかない。

2回目の食事が終わったところでようやく眠りにつくが、もう日本上空である。ドンという衝撃で目覚めたら、羽田空港に着陸したところだった。定刻の朝6時55分。2泊4日の慌ただしいドイツ鉄道旅行が終わった瞬間であった。

18時30分頃、再びホームに戻る。

これからThalys 9452に乗車するはKöln Hbf始発である。本当はKölnから乗車しても良かったのであるが、できるだけICEに乗りたいが故に、BruxellesからThalysに乗ることにしたのである。定刻では18時37分発であるが、その時間にようやく入線してきた。
車両はThalys PBKAの4301編成である。Thalys用車両にはPBA・PBKAの2種類があり、4電源仕様でドイツ直通も可能なPBKAは17編成が製作され、Thalysの運行に参加するSNCFが6編成、SNCBが7編成、DB・NSが2編成ずるを所有している。4301編成はSNCB所有の編成である。
慌ただしく乗り込むと、18時40分過ぎにThalysは静かに動き出す。TGVシリーズの1等車に乗るのは初めてである。大柄な椅子がホールド感が良く、ICEとは別の快適さがある。内装には車両外装と同様、大胆に赤が用いられた派手なものであるが、それでも全く下品さがなく、高級感があるのは素晴らしい。TGVシリーズの2等車は評判が良いとは言えないが、この1等車はさすが、という他ない。

もう外は真っ暗で車窓風景は全く楽しめない。しばらく在来線区間であるが、200km/hを出ているようだ。Halleを過ぎLembeekからは高速新線HSL 1へ。ここからは最高300km/hで快走する。
そうこうするうちに、食事サービスが回ってきた。Thalysのサービスの特色の一つであるこの食事サービスは、Thalysの旅の大きな楽しみである。飲み物には白ワイン、アルコールもチョイスできるのは有り難い。コールドミールではあるが、ちゃんとグラスが使われているし、機内食よりはるかに美味しくて、なかなかレベルが高かった。

食後はThalysの無線LANサービスを試す。1等客は無料で利用できるが、乗車券に記されたコードを記載する必要があり、そのことがよく分からなくて難渋した。LANのスピードはICEと同程度である。
Thalysは高速新HSL 1を73km走って国境を越え、フランスに入る。ここからはフランスの高速新線LGV Nordへ。Arnouville-lès-Gonesseまでのさらに180km強は高速新線が続く。高速新線を降りると、残りの16.6kmは在来線区間となる。Paris市内に入って、列車は原則、パリ北駅Paris Gare du Nordには5分ほど遅れて20時10分に到着する。

パリ北駅からは5分ほど歩いてAvalon Hotel Parisへ。Parisのホテルで良い印象だったところはないが、ここも同様である。ドイツのホテルに比べると、料金は結構高いのに部屋は狭いし、綺麗ともいえない。もっとも、大都市Parisでは、仕方がないのかもしれない。
もう一度、ホテルを出て、駅前のブラッスリーBrasserie Terminus Nordへ。ここでワインと生カキを堪能し、すっかり満足する。2日間、早朝から晩まで動き回って疲労困憊、ホテルに戻ってすぐに眠る。

14日は早朝に目が覚めた。外はまだ暗いが、今なら一昨日利用したん明りのICEの1番列車が撮影できるのではないか、と思いつき、15分程歩いてParis Gare du l’Estへ向かう。しかし・・・・ICE 9551は日曜日は運休なのであった。当然のことながら、ICE 3MFの姿はなく、がっかり。


メトロで北駅まで乗り、さらに撮影。



ホテルの朝食は案の上、パンとチーズくらいしかないのでパス。荷物を整理して、RER-B線に乗ってパリ・シャルル・ドゴール空港へ。

搭乗するJL042/AF282便が出発するターミナル2Eまでは延々と歩かされる。そしてターミナルの出国審査は長蛇の列。花の都Parisはいつも魅力的だが、ホテルと空港だけは極力利用したくないものである。とはいえ、エールフランスのA380を見られたのは嬉しかった。

ようやく出国手続きを済ませたら、出発まではターミナル内で朝食。紅白のワインとキッシュでヨーロッパとの別れを惜しむ。

ほろ酔い加減になったら、そろそろ出発時間。JL042/AF282便はJALのB777による運航である。そういえば日系航空会社のヨーロッパ線を利用するのは初めてである。1回目の食事のお供はキリンビールである。

その後は旅行記をまとめたり、映画を見たり。本当は眠りたいのだが、思うようにいかない。

2回目の食事が終わったところでようやく眠りにつくが、もう日本上空である。ドンという衝撃で目覚めたら、羽田空港に着陸したところだった。定刻の朝6時55分。2泊4日の慌ただしいドイツ鉄道旅行が終わった瞬間であった。
2月12日 Köln → Bruxelles [ドイツ鉄道旅行 2011]
ギリギリまで撮影していたので急いでKöln Hbfに戻り、コインロッカーでスーツケースを取り出す。ホームに上がる前に、売店でサンドイッチを購入する。ヨーロッパでのサンドイッチの美味しさは格別である、特にロールモンプス (ニシンの酢漬け)のサンドイッチは私の大好物である。日本では全く見たことがないが、日本でも受け入れられそうな味だと思う。
慌ただしく18番線ホームに上がると、これから乗車するBruxelles-Midi行のICE 14は既に入線していた。ICE 3の国外の乗り入れ先はParis、Amsterdam、Bruxxellesであるが、既にParis、Amsterdamまでは利用経験があるので、今回は最後に残ったBruxellesへのICEの旅を楽しもうというわけである。
停車中の車両はICE 3M (406形)のトップナンバー、Tz 4601編成である。ICE 14は14時16分にFrankfurt(M) Hbfを発車し、Frankfurt(M) Flughafen Fernbf、Limburg Süd、Montabaur、Sieburg/Bonnと高速新線の各駅に停車し、定刻ではKöln Hbfに15時39分に到着したはずである。


今回は先頭の31号車17番席 (2等席)を予約してある、言うまでもなくラウンジの最前部右通路側、前面展望が最も楽しめる席である。私は1等用レールパスを所持しているが、ICE 3は2等席でも十分快適であり、しかもラウンジからの展望は2等の方が良いので、ICE 3に乗車する場合は2等車を利用する場合が多い。しかし、2等車は混雑していることが多く、この列車も大半の席が埋まっていた。私の席にも中年の男性客が座っていたが、指定券を掲示して譲ってもらう。私も旅の際に必ず持ち歩く”Eisenbahnatlas Deutscheland”(ドイツ鉄道地図)を広げていたから、きっと同好の士なのだろう。でも、今日ばかりは譲れない・・・・。
ICE 14は定刻の15時45分にKöln Hbfを発車する。まず北西方面に向かい、ICEやICなど長距離列車の集うヤードの脇を過ぎて、Köln-Nippes付近でNeuss方面の路線と分かれ、進路を真西へと変える。Gravenbroich・Mönchengladbach方面の路線が分かれるMüngerdorfを過ぎると列車は快調に加速していく。



KölnからAachenまでは在来線を高速化した改良新線ABS (Ausbaustrecke)となっており、特にDürenまでは複々線で高速線とS-Bahnが分離されており、高速線では最高250km/h運転が可能である。改良新線区間は線形が良く、ほぼ250km/hを維持して列車は快走するが、乗り心地は極めて良い。




複々線のうち、高速線側はICEだけでなく、REも利用している。この区間はREはRE 1 “NRW-Express”とRE 9 “Rhein-Sieg-Express”の2路線が経由するため、REの列車本数は多い。丁度、120形牽引のREとすれ違う。本来長距離輸送用の120形であるが、ICの列車削減で余剰が発生し、8両が120.2形に改番の上DB Regioに移籍し、そのうち3両が”Rhein-Sieg-Express”に投入されているのである。とはいえ、両数が少ないので、貴重な姿を目撃することができた。

続いて、Thalysともすれ違う。Paris - Bruxelles - Aachen - Kölnを結ぶThalysはICE 3と並ぶこの区間の花形列車である。元々、1日6往復が設定されていたが、2011年ダイヤでは5往復に削減され、その代わりBruxelles - Aachen - Köln – Frankfurt(M)を結びICEが3往復から4往復に増発された。

DürenはS-Bahnの終点である。KölnからDüren までは39.2km、250km/hであっという間に走り通す。ここからは複線となり、最高速度も160km/hとなる。

陽も傾いてきた中、車窓には田園風景が広がる。LangerweheではEuregiobahnの気動車が停車中、643形(Bombardier製TALENT)である。ドイツではどこに行っても、新型気動車が幅を利かしているが、Nordrhein-Westfalen州では特にTALENTが目立つ。



Eschweiler付近では急カーブが続き、列車も減速して通過する。まもなく、左に貨物専用線が現れると、Stolberg。貨物駅にはホッパ車が大量に停車している。
列車は130km/h程でさらに西へと向かう。Nimmerトンネル(125m)、Eilendorferトンネル(357m)を過ぎると程なくして、車窓はAachenの市街となる。



左にAache-Rothe Erdeの貨物駅が広がる。コンテナ車を何両もつなげた貨物列車を牽引する多電源式の185形とすれ違うと、減速していく。注意信号を受けてゆっくりと進み、Köln Hbfから70.2km、Aachen Hbfには16時15分に到着する。時刻表を見たら、何と定刻より5分も早い、随分と余裕のあるダイヤである。


せっかくなので、ホームに降りて、写真を撮る。それでも時間があるので、車内に戻って35号車のBordBistroへ行き、Becksのビールを購入して席に戻る。やはりICEの旅にはビールは欠かせないのである。


Aachen Hbfを16時24分に発車すると列車は南西へと向かう。すぐに電源方式が変わり、3000V DC区間となる。電源切り替えは自動で行われるようだ。Aachen Südを通過するとNeuer Aachener Buschトンネル (全長711m)を抜ける。そして、Köln Hbfから70.2km地点で国境を越え、ベルギーへと入る。


Aachen Hbfから10km程のHergenrathを通過すると、在来線と分かれ、高速新線HSL 3に入る。


Aachen – Liège間56kmのうち、高速新線となっているのは42kmである。2009年6月に開業したばかりの新しい路線で、信号システムにはECTS level 2が採用されている。当初はICEのみがHSL 3経由となっていたが、2009年12月からThalysもHSL 3経由となり、在来線経由に比べ所要時間が20分あまり短縮された。
列車は高速新線に入ると一気に加速、高速道路E40に沿って最高260km/hで走る。高速道路に沿って高速新線を建設する方法は最近のドイツでも一般的である、おそらく土地買収や環境問題などをクリアしやすいのであろう。
高速新線はバラスト軌道、フランスのLGVに近い印象である。乗り心地は安定感があって、良好である。とはいえ、すれ違う列車は少ない。HSL 3はICEとThalys以外はごく一部のICが通るのみで、この立派な設備がもったいなく感じられる。




全長6530mのTunnel von Sourmagneを抜け、Vesdre川を渡ると、Chênèe付近で高速新線区間は終わり、残りの4kmあまりは最高160km/hの在来線を走る。すでに周囲はLiègeの市街地、列車は減速していき、16時46分Liège-Guilleminsに到着した。1分の早着である。




16時49分にLiège-Guilleminsを発車すると、Ansまでの6.5kmは在来線を走り、高速新線HSL 2に入る。


HSL 2は2002年に開業したが、当初ICE 3Mは渦電流ブレーキが信号システムへ悪影響を及ぼすことが懸念され、乗り入れられなかった。2004年12月からICEも高速新線経由となったが、300km/hまで許容されているThalysに比べ、最高250km/hに制限されている。
HSL 2も複線、バラスト軌道で高速道路に並行している。列車はほぼ250km/hを維持しながら走る。外は大分暗くなり、雨も降りだしたが、幸いにもまだ前面からの展望は楽しむことが出来るレベルである。



高速新線区間64.7kmをあっという間に走破し、Leuven付近で減速、ここから30km程は在来線区間となる。とはいえ3複線で近郊列車とは軌道が分離されており、真中の複線を160km/h程度で西に向けて走る。Antwerpなど、様々な路線が集まってくる頃には、Brussels市内に入っており、既に減速している。多くの乗客が下車の準備をする中、17時26分、1分の早着でBruxelles Nordに到着する。




今回のドイツ旅行を通じて、ドイツ鉄道の列車はほぼ時間通りに運行されており、早着することもしばしばであった。12月に全国的な遅延が大きく取り上げられていたので、この正確さは嬉しい誤算であった。しかし、最後の一区間でついに遅れが生じた。ICE 14はBruxelles Nordを17時29分に発車するはずが、なかなか動き出さないのである。そうこうしているうちに、ホームの向かい側をThalysが先行していく。どうやら遅延したThalysを待っていたようだ。結局、3分遅れて17時32分に発車、終点Bruxelles-Midiには17時38分に到着した。Köln からわずか2時間弱の旅、本当に便利である。


これでICE 3とはしばしの別れとなる、じっくりと編成を眺めて回る。あとはParisに向かうのみである。

慌ただしく18番線ホームに上がると、これから乗車するBruxelles-Midi行のICE 14は既に入線していた。ICE 3の国外の乗り入れ先はParis、Amsterdam、Bruxxellesであるが、既にParis、Amsterdamまでは利用経験があるので、今回は最後に残ったBruxellesへのICEの旅を楽しもうというわけである。
停車中の車両はICE 3M (406形)のトップナンバー、Tz 4601編成である。ICE 14は14時16分にFrankfurt(M) Hbfを発車し、Frankfurt(M) Flughafen Fernbf、Limburg Süd、Montabaur、Sieburg/Bonnと高速新線の各駅に停車し、定刻ではKöln Hbfに15時39分に到着したはずである。


今回は先頭の31号車17番席 (2等席)を予約してある、言うまでもなくラウンジの最前部右通路側、前面展望が最も楽しめる席である。私は1等用レールパスを所持しているが、ICE 3は2等席でも十分快適であり、しかもラウンジからの展望は2等の方が良いので、ICE 3に乗車する場合は2等車を利用する場合が多い。しかし、2等車は混雑していることが多く、この列車も大半の席が埋まっていた。私の席にも中年の男性客が座っていたが、指定券を掲示して譲ってもらう。私も旅の際に必ず持ち歩く”Eisenbahnatlas Deutscheland”(ドイツ鉄道地図)を広げていたから、きっと同好の士なのだろう。でも、今日ばかりは譲れない・・・・。
ICE 14は定刻の15時45分にKöln Hbfを発車する。まず北西方面に向かい、ICEやICなど長距離列車の集うヤードの脇を過ぎて、Köln-Nippes付近でNeuss方面の路線と分かれ、進路を真西へと変える。Gravenbroich・Mönchengladbach方面の路線が分かれるMüngerdorfを過ぎると列車は快調に加速していく。



KölnからAachenまでは在来線を高速化した改良新線ABS (Ausbaustrecke)となっており、特にDürenまでは複々線で高速線とS-Bahnが分離されており、高速線では最高250km/h運転が可能である。改良新線区間は線形が良く、ほぼ250km/hを維持して列車は快走するが、乗り心地は極めて良い。




複々線のうち、高速線側はICEだけでなく、REも利用している。この区間はREはRE 1 “NRW-Express”とRE 9 “Rhein-Sieg-Express”の2路線が経由するため、REの列車本数は多い。丁度、120形牽引のREとすれ違う。本来長距離輸送用の120形であるが、ICの列車削減で余剰が発生し、8両が120.2形に改番の上DB Regioに移籍し、そのうち3両が”Rhein-Sieg-Express”に投入されているのである。とはいえ、両数が少ないので、貴重な姿を目撃することができた。

続いて、Thalysともすれ違う。Paris - Bruxelles - Aachen - Kölnを結ぶThalysはICE 3と並ぶこの区間の花形列車である。元々、1日6往復が設定されていたが、2011年ダイヤでは5往復に削減され、その代わりBruxelles - Aachen - Köln – Frankfurt(M)を結びICEが3往復から4往復に増発された。

DürenはS-Bahnの終点である。KölnからDüren までは39.2km、250km/hであっという間に走り通す。ここからは複線となり、最高速度も160km/hとなる。

陽も傾いてきた中、車窓には田園風景が広がる。LangerweheではEuregiobahnの気動車が停車中、643形(Bombardier製TALENT)である。ドイツではどこに行っても、新型気動車が幅を利かしているが、Nordrhein-Westfalen州では特にTALENTが目立つ。



Eschweiler付近では急カーブが続き、列車も減速して通過する。まもなく、左に貨物専用線が現れると、Stolberg。貨物駅にはホッパ車が大量に停車している。
列車は130km/h程でさらに西へと向かう。Nimmerトンネル(125m)、Eilendorferトンネル(357m)を過ぎると程なくして、車窓はAachenの市街となる。



左にAache-Rothe Erdeの貨物駅が広がる。コンテナ車を何両もつなげた貨物列車を牽引する多電源式の185形とすれ違うと、減速していく。注意信号を受けてゆっくりと進み、Köln Hbfから70.2km、Aachen Hbfには16時15分に到着する。時刻表を見たら、何と定刻より5分も早い、随分と余裕のあるダイヤである。


せっかくなので、ホームに降りて、写真を撮る。それでも時間があるので、車内に戻って35号車のBordBistroへ行き、Becksのビールを購入して席に戻る。やはりICEの旅にはビールは欠かせないのである。


Aachen Hbfを16時24分に発車すると列車は南西へと向かう。すぐに電源方式が変わり、3000V DC区間となる。電源切り替えは自動で行われるようだ。Aachen Südを通過するとNeuer Aachener Buschトンネル (全長711m)を抜ける。そして、Köln Hbfから70.2km地点で国境を越え、ベルギーへと入る。


Aachen Hbfから10km程のHergenrathを通過すると、在来線と分かれ、高速新線HSL 3に入る。


Aachen – Liège間56kmのうち、高速新線となっているのは42kmである。2009年6月に開業したばかりの新しい路線で、信号システムにはECTS level 2が採用されている。当初はICEのみがHSL 3経由となっていたが、2009年12月からThalysもHSL 3経由となり、在来線経由に比べ所要時間が20分あまり短縮された。
列車は高速新線に入ると一気に加速、高速道路E40に沿って最高260km/hで走る。高速道路に沿って高速新線を建設する方法は最近のドイツでも一般的である、おそらく土地買収や環境問題などをクリアしやすいのであろう。
高速新線はバラスト軌道、フランスのLGVに近い印象である。乗り心地は安定感があって、良好である。とはいえ、すれ違う列車は少ない。HSL 3はICEとThalys以外はごく一部のICが通るのみで、この立派な設備がもったいなく感じられる。




全長6530mのTunnel von Sourmagneを抜け、Vesdre川を渡ると、Chênèe付近で高速新線区間は終わり、残りの4kmあまりは最高160km/hの在来線を走る。すでに周囲はLiègeの市街地、列車は減速していき、16時46分Liège-Guilleminsに到着した。1分の早着である。




16時49分にLiège-Guilleminsを発車すると、Ansまでの6.5kmは在来線を走り、高速新線HSL 2に入る。


HSL 2は2002年に開業したが、当初ICE 3Mは渦電流ブレーキが信号システムへ悪影響を及ぼすことが懸念され、乗り入れられなかった。2004年12月からICEも高速新線経由となったが、300km/hまで許容されているThalysに比べ、最高250km/hに制限されている。
HSL 2も複線、バラスト軌道で高速道路に並行している。列車はほぼ250km/hを維持しながら走る。外は大分暗くなり、雨も降りだしたが、幸いにもまだ前面からの展望は楽しむことが出来るレベルである。



高速新線区間64.7kmをあっという間に走破し、Leuven付近で減速、ここから30km程は在来線区間となる。とはいえ3複線で近郊列車とは軌道が分離されており、真中の複線を160km/h程度で西に向けて走る。Antwerpなど、様々な路線が集まってくる頃には、Brussels市内に入っており、既に減速している。多くの乗客が下車の準備をする中、17時26分、1分の早着でBruxelles Nordに到着する。




今回のドイツ旅行を通じて、ドイツ鉄道の列車はほぼ時間通りに運行されており、早着することもしばしばであった。12月に全国的な遅延が大きく取り上げられていたので、この正確さは嬉しい誤算であった。しかし、最後の一区間でついに遅れが生じた。ICE 14はBruxelles Nordを17時29分に発車するはずが、なかなか動き出さないのである。そうこうしているうちに、ホームの向かい側をThalysが先行していく。どうやら遅延したThalysを待っていたようだ。結局、3分遅れて17時32分に発車、終点Bruxelles-Midiには17時38分に到着した。Köln からわずか2時間弱の旅、本当に便利である。


これでICE 3とはしばしの別れとなる、じっくりと編成を眺めて回る。あとはParisに向かうのみである。

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