DB Baureihe 420 [ドイツ鉄道 電車]
3~6歳までの4年弱のドイツ生活で私の記憶に明確に残っている鉄道車両は103、111、112、403、そして420形である。私が住んでいたEssenのS-Bahnにこの420形が使用されており、オーソドックな愛嬌のある外観は私の好みであったが、そのうちに111形+x-Wagenに置き換えられ、420形は転出したため、実車を見ることはなくなった。しかし、420形は当時ドイツの切手の図柄となっており、いつも切手でみかける420形には強い愛着を抱いたものである。
420形は日本の鉄道ファンにもなかなか人気があるようだ。ICEが停車する長距離駅が完成した現在では様相はかなり異なるが、ちょっと前まではドイツの玄関フランクフルト空港に到着し、最初に目にする車両といえば、まず420形だったのである。遠方からの旅行客にとって、ドイツ鉄道を象徴する存在の一つなのかもしれない。

私が420形に久しぶりに再会したのは、2005年の旅行の際に、Duesseldorf Hbfで見かけた時だった。この時は遠くから眺めただけだったが、2007年の旅行の際には何度も乗車した。特に印象的だったにはS-Bahn Stuttgartでの活躍ぶりである。新鋭423形より数も圧倒的に多く、Stuttgart Hbfに2~3ユニット連結して次々と発着する様は頼もしい限りであった。そして地下駅に響き渡る走行音も実に良かった。
420形の優しい顔付きはどの塗装にもよく似合う。同世代の車両の中でも、現在のVerkehrsrot塗装にこれだけ良くなじんでいる車両は思い浮かばない。
車内はシンプルそのもの、向かい合わせ式のにボックスシートが並ぶだけである。冷房装置はないから天井もすっきりしている。そして、いつも肌にまとわりつくような?腐ったような?カビ臭い?どんな表現を取るにせよ、決して良い表現にはならない、不快な臭気が漂っているのである。しかし、そんな体験も、420形の旅を印象的なものにしているのも疑いないところであろう。

420形の近況は以前にまとめたの詳細は省く。引退が近いのは動かしようのない事実だし、実際Essenで廃車となった420形達を見たときは何とも言えない寂しさを感じた。しかし、Stuttgart、Frankfurt/Mではまだまだ元気に活躍している。ドイツに行く機会があれば、改めてその姿を記録したいと思う。
ところで、何故今日420形を取り上げたのか・・・・それは・・・・・またの機会ということにさせて頂こう。
S-Bahnの世代交代~見えてきた420形の引退
http://rig-bahn.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300365620-1
420形 / RiG
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-420.htm
420形は日本の鉄道ファンにもなかなか人気があるようだ。ICEが停車する長距離駅が完成した現在では様相はかなり異なるが、ちょっと前まではドイツの玄関フランクフルト空港に到着し、最初に目にする車両といえば、まず420形だったのである。遠方からの旅行客にとって、ドイツ鉄道を象徴する存在の一つなのかもしれない。

私が420形に久しぶりに再会したのは、2005年の旅行の際に、Duesseldorf Hbfで見かけた時だった。この時は遠くから眺めただけだったが、2007年の旅行の際には何度も乗車した。特に印象的だったにはS-Bahn Stuttgartでの活躍ぶりである。新鋭423形より数も圧倒的に多く、Stuttgart Hbfに2~3ユニット連結して次々と発着する様は頼もしい限りであった。そして地下駅に響き渡る走行音も実に良かった。
420形の優しい顔付きはどの塗装にもよく似合う。同世代の車両の中でも、現在のVerkehrsrot塗装にこれだけ良くなじんでいる車両は思い浮かばない。
車内はシンプルそのもの、向かい合わせ式のにボックスシートが並ぶだけである。冷房装置はないから天井もすっきりしている。そして、いつも肌にまとわりつくような?腐ったような?カビ臭い?どんな表現を取るにせよ、決して良い表現にはならない、不快な臭気が漂っているのである。しかし、そんな体験も、420形の旅を印象的なものにしているのも疑いないところであろう。

420形の近況は以前にまとめたの詳細は省く。引退が近いのは動かしようのない事実だし、実際Essenで廃車となった420形達を見たときは何とも言えない寂しさを感じた。しかし、Stuttgart、Frankfurt/Mではまだまだ元気に活躍している。ドイツに行く機会があれば、改めてその姿を記録したいと思う。
ところで、何故今日420形を取り上げたのか・・・・それは・・・・・またの機会ということにさせて頂こう。
S-Bahnの世代交代~見えてきた420形の引退
http://rig-bahn.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300365620-1
420形 / RiG
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-420.htm
S-Bahnの世代交代~見えてきた420形の引退 [ドイツ鉄道 電車]
ドイツ大都市の住民の足、S-Bahnで世代交代が進んでいる。1970年代からS-Bahnの中心として活躍してきた420形はMuenchen、Frankfurt/M、Stuttgartと、観光客が訪れる機会の多い大都市で活躍してきただけに、我々にも馴染み深い形式である。際立った特徴があるわけではなく、デザインも車内設備もシンプルにまとめられているが、それが親しみやすさを生んでいるのかもしれない。しかし、その420形の活躍がいよいよ狭まってきた。そこで、420形の現状と将来を、地域別にまとめてみたい。

●S-Bahn Muenchen
420形の後継車、423形はMuenchen地区に優先的に投入され、2004年12月を以て420形は引退し、423形に統一された。ただし、420 001編成がライトグレー地にオレンジ色のS-Bahn塗装で美しく動態保存されており、イベントなどで活躍する姿が見られる。

S-Bahn Muenchenの主役423形
●S-Bahn Stuttgart
Stuttgartにも423形が投入されたが、編成数としては420形の方が多いこともあり、現在も420形が中心的な存在である。更新車ET420PLUSも登場し、当面、420形の活躍が続くものと思われたが、更新車は2編成が登場したのみであり、今月5日にDBとBombardier/Alstomから、S-Bahn Stuttgart用の新型車両が発注されたことが発表された。
新型車両は430形を名乗り、422形の改良型で、83編成が導入される。4車体連接構造で、1車体辺り片側3扉は423形と同様である。納入は2002年2月から12月の間に行われる予定で、420形が一気に置き換えられることになりそうである。
Bombardier プレスリリース
完成予想図を見ると、430形は正面の前照灯周囲の処理に特徴がある。現在発注されているICE 3の改良型でも感じたが、このようなスタイリングが流行しているのであろうか。
●S-Bahn Rhein-Ruhr
現状で、420形が最後まで残りそうなのはこの地域である。数では87編成を数える423形にかなわないものの、420形も約60編成が残存しており、行先表示やライトのLED化など近代化工事も行われている。他地域と異なり、後継車両も未だに発注されておらず、向こう数年間は安泰であろう。
●S-Bahn Rhein-Ruhr
ドイツ有数のS-Bahnネットワークを誇るルール地方では、長らく客車編成のS-Bahnが活躍してきた。これらの客車は以前に紹介した。
S-Bahn x-Wagen

423形も投入されたがこの地域での活躍は限定的であり、車両不足を補うため2004年からは420形転入してきたが、客車編成が大多数を占める状況は変わらなかった。しかし、2008年11月から営業運転を開始した422形は、客車編成と420形を全て置き換えるべく、現在大量増備が行われており、2011年末までに116編成が導入される予定である。すでに422形は30編成を数え、活躍の範囲を急速に広げている。(422形は近々RiGで正式に紹介する。)
S-Bahn Rhein-Ruhrが422形と423形に統一される日は近い。
以上、S-Bahnの世代交代の現状を概観した。老朽化の隠せない420形の交代は一般的には喜ばれるだろう。しかし、私がドイツに住んでいた頃は420形が切手の図案であり、ともするとユーモラスにも見える顔に何ともいえない親しみを覚えたものである。その420形の引退がいよいよ迫り、寂しい限りである。
420形 / RiG
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-420.htm

●S-Bahn Muenchen
420形の後継車、423形はMuenchen地区に優先的に投入され、2004年12月を以て420形は引退し、423形に統一された。ただし、420 001編成がライトグレー地にオレンジ色のS-Bahn塗装で美しく動態保存されており、イベントなどで活躍する姿が見られる。

S-Bahn Muenchenの主役423形
●S-Bahn Stuttgart
Stuttgartにも423形が投入されたが、編成数としては420形の方が多いこともあり、現在も420形が中心的な存在である。更新車ET420PLUSも登場し、当面、420形の活躍が続くものと思われたが、更新車は2編成が登場したのみであり、今月5日にDBとBombardier/Alstomから、S-Bahn Stuttgart用の新型車両が発注されたことが発表された。
新型車両は430形を名乗り、422形の改良型で、83編成が導入される。4車体連接構造で、1車体辺り片側3扉は423形と同様である。納入は2002年2月から12月の間に行われる予定で、420形が一気に置き換えられることになりそうである。
Bombardier プレスリリース
完成予想図を見ると、430形は正面の前照灯周囲の処理に特徴がある。現在発注されているICE 3の改良型でも感じたが、このようなスタイリングが流行しているのであろうか。
●S-Bahn Rhein-Ruhr
現状で、420形が最後まで残りそうなのはこの地域である。数では87編成を数える423形にかなわないものの、420形も約60編成が残存しており、行先表示やライトのLED化など近代化工事も行われている。他地域と異なり、後継車両も未だに発注されておらず、向こう数年間は安泰であろう。
●S-Bahn Rhein-Ruhr
ドイツ有数のS-Bahnネットワークを誇るルール地方では、長らく客車編成のS-Bahnが活躍してきた。これらの客車は以前に紹介した。
S-Bahn x-Wagen

423形も投入されたがこの地域での活躍は限定的であり、車両不足を補うため2004年からは420形転入してきたが、客車編成が大多数を占める状況は変わらなかった。しかし、2008年11月から営業運転を開始した422形は、客車編成と420形を全て置き換えるべく、現在大量増備が行われており、2011年末までに116編成が導入される予定である。すでに422形は30編成を数え、活躍の範囲を急速に広げている。(422形は近々RiGで正式に紹介する。)
S-Bahn Rhein-Ruhrが422形と423形に統一される日は近い。
以上、S-Bahnの世代交代の現状を概観した。老朽化の隠せない420形の交代は一般的には喜ばれるだろう。しかし、私がドイツに住んでいた頃は420形が切手の図案であり、ともするとユーモラスにも見える顔に何ともいえない親しみを覚えたものである。その420形の引退がいよいよ迫り、寂しい限りである。
420形 / RiG
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-420.htm
DB Baureihe 403/406 / ICE 3 (2) [ドイツ鉄道 電車]
1998年夏頃から試運転中のICTの写真を雑誌などで見かけるようになった。丸みを帯びた美しいスタイルは新時代の到来を思わせた。こうなると、ICE 2.2の登場がますます楽しみになる。ICE 2.2は何時の間にかICE 3と呼ばれるようになり、1998年10月にBerlinで開催されるEurailspeedに登場予定とのことであった。
10月が近付くにつれ待ち切れなくなり、ICE 3の写真がどこかに掲載されていないか、いろいろなサイトを探して回ったが、ついに見つけられなかった。10月末、Eurailspeedの開催初日に、European Railway ServerについにICE 3の速報写真が掲載された。美しいスタイリング、これまでに高速列車と比べても質の高い内装は期待通りであった。ただ、Eurailspeedでの展示に間に合わせるために突貫工事が行われたため仕上げが終わっていない状態で、ライト周りなどに違和感が残ったことも否めなかった。このときの写真は以下で見られる。
http://www.railfaneurope.net/pix/de/electric/emu/ICE/ICE-3M/Eurailspeed/pix.html
Eurailspeedの後はしばらくICE 3の消息は途絶えた。1999年春から試験運転が開始されたはずであったが、写真もあまり見掛けなかった。しかし、8月に当サイトに多くの写真を提供してくれていたyouさんから、ICE-Tの写真として送って頂いた1枚が、まさにICE 3の試運転中の姿であった。さらに1999年11月号の鉄道ジャーナル誌では南正時氏がICE-Tの乗車レポート共に、ICE 3の試運転の様子を詳細に伝えた。この記事を何度も読み返しては、ICE 3の登場を心待ちにした。
2000年6月、Hannoverで開催されたExpo 2000のための輸送列車として設定されたEXEでICE 3はデビューを飾った。秋からはKoeln - Amsterdam、Hamburg / Bremen – Hannover – MuenchenのICEで本格的にデビュー、路線規格やトラブルがあったため性能をフルに活かした活躍とはいかなかったが、その存在感は大きかった。あとは300km/hでの活躍を待つだけとなった。
2002年8月にICE 3専用のNBS Koeln-Rhein/Mainが開業、ICE 3は暫定的ではあったが、300km/hでの運転を開始した。この際に2等車の定員不足が指摘され、シートピッチを詰めて定員増が図られ、BordRestaurantもBordBistroに改装された。美しいTEE調の食堂車がBistroになったのは残念であった。
12月からの冬ダイヤでICEネットワークが大きく改編され、ICE 3はNBS Koeln-Rhein/Mainを軸に多数の路線に投入され、ドイツ鉄道のフラッグシップとしての地位を確立した。空調の問題なども起こったが、縦横無尽の活躍は頼もしい限りであった。
こうなると、ICE 3に乗りたくなる。その機会に恵まれたのは2005年3月であった。20年ぶりのドイツ旅行、名古屋発のLufthansa機でFrankfurt空港に降り立った私は、長い通路を抜け、開放的な駅舎の長距離駅Frankfurt Flughafen Fernbahnhofに向かった。肌寒い中、ドイツに来た感激を胸にエスカレーターでホームへ降り、Mannheimまで乗るICE 1を待っていた。程なくして、ゆっくり入線してきた列車、20年ぶりのドイツで最初に見た車両がICE 3であった。実際のICE 3は写真以上に美しく、貫録が漂い、夢の鉄道車両が現実に飛び出してきたかのようであった。側扉からのぞき見たデッキは、旅人を温かく迎え入れる上品な空間を形成し、予定を変更してこのICE 3の乗りたくなった。そして、その機会は翌日に訪れた。
10月が近付くにつれ待ち切れなくなり、ICE 3の写真がどこかに掲載されていないか、いろいろなサイトを探して回ったが、ついに見つけられなかった。10月末、Eurailspeedの開催初日に、European Railway ServerについにICE 3の速報写真が掲載された。美しいスタイリング、これまでに高速列車と比べても質の高い内装は期待通りであった。ただ、Eurailspeedでの展示に間に合わせるために突貫工事が行われたため仕上げが終わっていない状態で、ライト周りなどに違和感が残ったことも否めなかった。このときの写真は以下で見られる。
http://www.railfaneurope.net/pix/de/electric/emu/ICE/ICE-3M/Eurailspeed/pix.html
Eurailspeedの後はしばらくICE 3の消息は途絶えた。1999年春から試験運転が開始されたはずであったが、写真もあまり見掛けなかった。しかし、8月に当サイトに多くの写真を提供してくれていたyouさんから、ICE-Tの写真として送って頂いた1枚が、まさにICE 3の試運転中の姿であった。さらに1999年11月号の鉄道ジャーナル誌では南正時氏がICE-Tの乗車レポート共に、ICE 3の試運転の様子を詳細に伝えた。この記事を何度も読み返しては、ICE 3の登場を心待ちにした。
2000年6月、Hannoverで開催されたExpo 2000のための輸送列車として設定されたEXEでICE 3はデビューを飾った。秋からはKoeln - Amsterdam、Hamburg / Bremen – Hannover – MuenchenのICEで本格的にデビュー、路線規格やトラブルがあったため性能をフルに活かした活躍とはいかなかったが、その存在感は大きかった。あとは300km/hでの活躍を待つだけとなった。
2002年8月にICE 3専用のNBS Koeln-Rhein/Mainが開業、ICE 3は暫定的ではあったが、300km/hでの運転を開始した。この際に2等車の定員不足が指摘され、シートピッチを詰めて定員増が図られ、BordRestaurantもBordBistroに改装された。美しいTEE調の食堂車がBistroになったのは残念であった。
12月からの冬ダイヤでICEネットワークが大きく改編され、ICE 3はNBS Koeln-Rhein/Mainを軸に多数の路線に投入され、ドイツ鉄道のフラッグシップとしての地位を確立した。空調の問題なども起こったが、縦横無尽の活躍は頼もしい限りであった。
こうなると、ICE 3に乗りたくなる。その機会に恵まれたのは2005年3月であった。20年ぶりのドイツ旅行、名古屋発のLufthansa機でFrankfurt空港に降り立った私は、長い通路を抜け、開放的な駅舎の長距離駅Frankfurt Flughafen Fernbahnhofに向かった。肌寒い中、ドイツに来た感激を胸にエスカレーターでホームへ降り、Mannheimまで乗るICE 1を待っていた。程なくして、ゆっくり入線してきた列車、20年ぶりのドイツで最初に見た車両がICE 3であった。実際のICE 3は写真以上に美しく、貫録が漂い、夢の鉄道車両が現実に飛び出してきたかのようであった。側扉からのぞき見たデッキは、旅人を温かく迎え入れる上品な空間を形成し、予定を変更してこのICE 3の乗りたくなった。そして、その機会は翌日に訪れた。
DB Baureihe 403/406 / ICE 3 (1) [ドイツ鉄道 電車]
あけましておめでとうございます。2009年も細く長く、ホームページを続けながら、皆様と鉄道を楽しむことができれば、と思います。どうぞ宜しくお願いします。
それにしてもドイツに行きたいですね。こんな景色が見たいです。

新年最初の記事はICE 3について書きたい。登場する前、計画段階から登場を楽しみに待った車両は、どうしても愛着が強くなる。その代表が私にとってはICE 3である。
ICE 3のことを初めて知ったのは、鉄道ファン 1996年11月号の記事からであった。当時はドイツ鉄道について特別調べていたわけではなく、まして洋書店でドイツ鉄道関係の本を買うことなどなかった。インターネットもまだ普及し始めたばかりで、我が家にはまだなかった。
鉄道ファンの記事は極めて鮮烈な印象を残した。薄暗い中でスポットライトを浴びる二つのモックアップ、それはICE 2.2 (後のICE 3)とICT (後のICE-T)であった。ドイツでも既にICE 1が活躍していた。ICE 1のスタイルは私好みではあるが、何となくずんぐりしていて一般的に見て格好良いとは言い難く、鉄道雑誌などでもTGVや新幹線の陰に隠れがちであった。ポップなインテリアも、落ち着きがない印象は拭えなかった。しかし、このモックアップはそんなICEの印象を根底から変える魅力があった。


流麗な外観は、子供の時に抱いた「未来の夢の電車」を思わせるような格好良さ、そしてインテリアは色調がシックで実に上品だった。そして、運転席後部にはラウンジを設けて前面からの展望を楽しむことができる、という記載はすぐには信じられなかった、まさに鉄道ファンには夢のような話ではないか。こんな車両が、片や330km/h、片や振子電車で登場するのだ。本当に凄い電車が登場するものだ、と興奮した。
その時から、私はこのICE 2.2とICTの登場を心待ちにすることとなった。Eschede事故などがあり、ホームページを開設してもどうも明るい気分になれない頃、ICTとICE 2.2はいよいよ登場するのである。
それにしてもドイツに行きたいですね。こんな景色が見たいです。

新年最初の記事はICE 3について書きたい。登場する前、計画段階から登場を楽しみに待った車両は、どうしても愛着が強くなる。その代表が私にとってはICE 3である。
ICE 3のことを初めて知ったのは、鉄道ファン 1996年11月号の記事からであった。当時はドイツ鉄道について特別調べていたわけではなく、まして洋書店でドイツ鉄道関係の本を買うことなどなかった。インターネットもまだ普及し始めたばかりで、我が家にはまだなかった。
鉄道ファンの記事は極めて鮮烈な印象を残した。薄暗い中でスポットライトを浴びる二つのモックアップ、それはICE 2.2 (後のICE 3)とICT (後のICE-T)であった。ドイツでも既にICE 1が活躍していた。ICE 1のスタイルは私好みではあるが、何となくずんぐりしていて一般的に見て格好良いとは言い難く、鉄道雑誌などでもTGVや新幹線の陰に隠れがちであった。ポップなインテリアも、落ち着きがない印象は拭えなかった。しかし、このモックアップはそんなICEの印象を根底から変える魅力があった。


流麗な外観は、子供の時に抱いた「未来の夢の電車」を思わせるような格好良さ、そしてインテリアは色調がシックで実に上品だった。そして、運転席後部にはラウンジを設けて前面からの展望を楽しむことができる、という記載はすぐには信じられなかった、まさに鉄道ファンには夢のような話ではないか。こんな車両が、片や330km/h、片や振子電車で登場するのだ。本当に凄い電車が登場するものだ、と興奮した。
その時から、私はこのICE 2.2とICTの登場を心待ちにすることとなった。Eschede事故などがあり、ホームページを開設してもどうも明るい気分になれない頃、ICTとICE 2.2はいよいよ登場するのである。
DB Baureihe 481 Berlin S-Bahn [ドイツ鉄道 電車]
Berlinの新しい繁華街、Potzdamer Platz ポツダム広場。S-Bahnのホームから地上に上がると、正面にはBahn Tower (DB本社)がそびえる。そして、賑わう広場を抜けると、まもなく金色の建物が見える。フィルハーモニーである。私は2005年、2006年とここでベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを聴く機会に恵まれた。2005年はブルックナー交響曲5番(ティーレマン指揮)、2006年はマーラー交響曲2番(ラトル指揮)、いずれも今でも忘れられない名演であった。そのベルリン・フィルが今日から日本ツアーを行っている。早速、ミューザ川崎シンフォニーホールで、ツアー初日の公演を聴いた。ハイドン交響曲92番、マーラー「リュッケルトの詩による5つの歌」、ベートーヴェン交響曲6番「田園」という曲目、指揮は音楽監督ラトル。感嘆する他ないアンサンブル、美しい音色、特にソロの素晴らしさといったら・・・・、ハイドンの交響曲に目覚め、「田園」ってこんなに素晴らしい曲だったんだと再発見し、心が揺さぶられ続けた2時間であった。

余韻の残る今夜は、Berlinの顔、Berlin S-Bahnの481形を紹介したい。

Berlin S-Bahnは直流750kV、第三軌条方式を採用しており、他のDB路線とは独立している。Berlin都市圏に300km以上に及ぶネットワークを形成し、15系統の路線が設定されている。
Berlinの分断の影響もあり、 S-Bahnは近代化から大きく取り残され、1980年代後半に西側が480形、東側が485形をそれぞれ独自に開発したものの、戦前に製作された車齢50年以上の車両も多く残り、1994年4月の段階でも、480形76編成、485形166編成に対し、1928年製の475形が135編成、1936年製の477形が204編成も活躍していた。ドイツ統一後、新生ドイツの首都となったBerlinの都市交通の整備のため、Berlin S-Bahnの近代化は急務であった。そして、旧型車を一斉に置き換えるために大量に増備されたのが481形である。
481形は1993年にまず100編成が発注され、その後も追加発注が続けられ、500編成弱を数えるまでになった。2004年まで製造が続けられたため、担当メーカーもAEG、DWAから合併を経てAdtranz、Bombardierと移り変わっている。先頭車481形と中間車482形を組み合わせたBo-2 + Bo-Boの2両編成が基本的な編成単位で、2編成を中間車同士で連結した4両編成を"Halbzug"(半編成)、このHalnzugを2本つなげた8両編成での運用が基本である。(一部では4両編成の列車も存在する。) この2両編成バージョンは494編成存在するが、このほかに4両貫通編成も3編成製作された。
出力200kWの三相誘導電動機が先頭車に1台、中間車に2台搭載され、編成出力は600kWで、性能上の最高速度は100km/hであるが、運用上は最高80km/hに抑えられている。加速性能は1.0m/s2と、都市電車らしい性能である。車体長1両17,700mmと小振りな車体に片側3扉が設けられ、車内は固定クロスシートが基本だが、車端部はロングシートで、さらに自転車搭載も考慮し一部が折りたたみシートとなっている。座席定員は2両編成で94席、立客定員は200名である。481 001では1等車が設定され、481 002では木製シートが試されたが、現在は2等車のみの設定で、シートは通常のモケット地になっている。

481形の塗装は、当初はシルバーに正面窓周りや幕板部を青色とした斬新なものが計画されていたが、結局採用されたのは黄色地に正面窓周りや幕板部を赤色としたものであった。しかし、481 225からBerlin S-Bahnの伝統を意識した、車体下部を赤色とした塗装が採用され、旧塗装の車両も順次変更されている。
481形は現在はBerlin-Wannsee (BWSS1)とBerlin-Gruenau (BGAS1)の2車両区に配置され、事故廃車などもなく、全車が元気に活躍している。DBは480形や485形を置き換えるため、481形に改良を加えた新型車両の導入も計画しているが、当面は481形がBerlin S-Bahnの中心選手であることは間違いない。


革新的な480形に比べ、481形はあまり特徴のない、大人しい顔つきをしている。しかし、Berlinの市民の足を支える縁の下の力持ちには、随分似合っていると思う。伝統のS-Bahn塗装をまとった481形がBerlin中心部の高架線を走る姿は、古さと新しさの混在したBerlinを象徴している。次にドイツに行った際には、この481形に乗ってBerlinの息吹きを感じたいものである。

余韻の残る今夜は、Berlinの顔、Berlin S-Bahnの481形を紹介したい。

Berlin S-Bahnは直流750kV、第三軌条方式を採用しており、他のDB路線とは独立している。Berlin都市圏に300km以上に及ぶネットワークを形成し、15系統の路線が設定されている。
Berlinの分断の影響もあり、 S-Bahnは近代化から大きく取り残され、1980年代後半に西側が480形、東側が485形をそれぞれ独自に開発したものの、戦前に製作された車齢50年以上の車両も多く残り、1994年4月の段階でも、480形76編成、485形166編成に対し、1928年製の475形が135編成、1936年製の477形が204編成も活躍していた。ドイツ統一後、新生ドイツの首都となったBerlinの都市交通の整備のため、Berlin S-Bahnの近代化は急務であった。そして、旧型車を一斉に置き換えるために大量に増備されたのが481形である。
481形は1993年にまず100編成が発注され、その後も追加発注が続けられ、500編成弱を数えるまでになった。2004年まで製造が続けられたため、担当メーカーもAEG、DWAから合併を経てAdtranz、Bombardierと移り変わっている。先頭車481形と中間車482形を組み合わせたBo-2 + Bo-Boの2両編成が基本的な編成単位で、2編成を中間車同士で連結した4両編成を"Halbzug"(半編成)、このHalnzugを2本つなげた8両編成での運用が基本である。(一部では4両編成の列車も存在する。) この2両編成バージョンは494編成存在するが、このほかに4両貫通編成も3編成製作された。
出力200kWの三相誘導電動機が先頭車に1台、中間車に2台搭載され、編成出力は600kWで、性能上の最高速度は100km/hであるが、運用上は最高80km/hに抑えられている。加速性能は1.0m/s2と、都市電車らしい性能である。車体長1両17,700mmと小振りな車体に片側3扉が設けられ、車内は固定クロスシートが基本だが、車端部はロングシートで、さらに自転車搭載も考慮し一部が折りたたみシートとなっている。座席定員は2両編成で94席、立客定員は200名である。481 001では1等車が設定され、481 002では木製シートが試されたが、現在は2等車のみの設定で、シートは通常のモケット地になっている。

481形の塗装は、当初はシルバーに正面窓周りや幕板部を青色とした斬新なものが計画されていたが、結局採用されたのは黄色地に正面窓周りや幕板部を赤色としたものであった。しかし、481 225からBerlin S-Bahnの伝統を意識した、車体下部を赤色とした塗装が採用され、旧塗装の車両も順次変更されている。
481形は現在はBerlin-Wannsee (BWSS1)とBerlin-Gruenau (BGAS1)の2車両区に配置され、事故廃車などもなく、全車が元気に活躍している。DBは480形や485形を置き換えるため、481形に改良を加えた新型車両の導入も計画しているが、当面は481形がBerlin S-Bahnの中心選手であることは間違いない。


革新的な480形に比べ、481形はあまり特徴のない、大人しい顔つきをしている。しかし、Berlinの市民の足を支える縁の下の力持ちには、随分似合っていると思う。伝統のS-Bahn塗装をまとった481形がBerlin中心部の高架線を走る姿は、古さと新しさの混在したBerlinを象徴している。次にドイツに行った際には、この481形に乗ってBerlinの息吹きを感じたいものである。
DB Baureihe 402 / ICE 2 [ドイツ鉄道 電車]
現在のドイツ鉄道の長距離輸送の中心はICEであることに異論はないだろう。そのICEの中で最も地味な存在なのはICE 2なのではないだろうか。
ICE 2の写真を初めて見たのは鉄道ファンの1995年10月号であった。しかし、動力車の外観はあまり好きにはなれなかった。ICE 1の先頭部はややスカートが大きく、ずんぐりとした印象はあったが、優しい顔立ちは私好みであった。ICE 2は先頭に連結器が設けられた関係でライトの位置がICE 1に比べ高くなっただけなのであるが、目付きが鋭くなったような、そんな違和感があった。ICE 2の営業運転はそれでも興味はあったが、ICE 1程の愛着は感じなかった。

2005年に20年ぶりにドイツを訪れた際、BerlinからWolfsburgまでICE 2に乗車した。Berlin Spandauからは高速新線に入り、列車は250km/hまでスピードを上げた。しかし、トップスピードになっても動力集中式だけに客室内は静かそのもの、そして揺れが少なく、素晴らしい乗り心地であった。高速走行時に細かい振動が感じられたICE 1とはかなりの差で、本当に驚いた。この時からICE 2の印象が変わった。翌日にはDuesseldorf→Bielefeld、翌々日にはHerford→Duesseldorfとルール地方の中の短距離ながらICE 2を利用し、愛着も感じるようになった。
2006年にはBerlinで何本かのICE 2を目撃した。ベルリン市内の高架線を、2編成併結した長いICE 2がゆっくりと走る姿はまさに王者の貫禄、ドイツの首都の主役であることを感じた。Duesseldorfでビールをしこたま飲んでEssenに戻る際、寝過ごしてBochumまで行ってしまったことがあったが、その時にすぐに入線して来て救ってくれたのが、Berlin発のICE 2であった。帰国する時にはICE 2はすっかり好きな車両になり、程なくして模型を集めることとなった。

ICE 3は国際運用に対応する必要もあり、車体幅がやや狭く、丸みを帯びている。それに比べると、ICE 2の車体断面は四角に近い。格好良いのは流麗なICE 3だと思うが、貫禄という点ではICE 2に軍配を上げたい。
先頭部は前述の通りスタイリッシュとは言い難い。ICEシリーズの中でも、連結器を優先した、いかにも機能的で、面白みのない顔付きだ。しかし、よく眺めると、なんともユーモラスだ。
Akiraさんによると、先頭動力車と制御客車の車体断面が異なり、担当デザイナーはそれらが共通のイメージとなるように、デザインにはかなり苦労したらしい。この点は、デザイナーの努力が実ったのだろう、動力車も制御客車も前から見ると同様のイメージである。

車内もICE 2は目立つ点が少ない。ICE 1の特徴であった屋根の高いBordRestaurantは、通常の高さに戻された。客室の色使いも全般にオーソドックスになり、コンパートメントは廃止された。座席の厚さやシートピッチが調整され定員は増えたが、乗客一人一人にとっては、必ずしも望ましい変化ではなかった。
技術的にはICE 1がベースとなっていることは間違いないが、地味ながらも、重要な改良点は少なくない。乗り心地の点でICE 1は難があったが、ICE 2は台車がコイルバネから空気バネに変更されたSF400型台車を履き、乗り心地は大いに改善された。ICE 3のSF500台車も基本設計は同じである。そして、連結機構は以降のICEシリーズに引き継がれ、柔軟な運用を可能にした。
ICE 2にも問題とないわけではない。特に2編成併結時の走行には制約が大きい。先頭動力車同士を連結するとパンタグラフが近づきすぎるため避けられているし、区間によっては制御客車を先頭に走る場合は最高速度が制限される。2編成の併結の向きを常に考慮する必要があるため、運用の柔軟性が削がれてしまっているのだ。
しかし、ICE 1で培われた技術を基に製作されたためか、ICE 2はトラブルが少なく、極めて信頼性が高い。少なくとも運用を離脱するようなトラブルは聞いたことがない。さらに、ICE 1が運用から外れた際には、ICE 1用の先頭動力車401形の代走を、ICE 2用の402形が務めることも少なくない。そう、実に頼もしい存在なのである。
ICE 2は44編成存在する。運用の中心はBerlinとルール地方を結ぶICEである。Berlinから2編成併結で走り、Hammで2本に分かれ、1本はEssen、Duesseldorf経由でKoeln/Bonn空港、もう1本はWuppertal経由でKoelnを目指すのが基本パターンである。1時間間隔で運転されるこの系統は、工業の中心ルール地方とBerlinを結ぶ大幹線で、利用客も多い。それだけでなく、ルール地方域内や、Berlin-Wolfsburgといった短距離の利用客の姿も目立ち、いつも混雑している。この他にもHamburgまたはBremen発の列車がHannoverで連結されMuenchenを目指す系統もある。ICE 2は併解結可能な構造を活かし、ドイツ鉄道の長距離輸送において極めて重要な役割を演じているのである。

ICE 2は2025年頃までの仕様が見込まれている。今後のICE 2の活躍に期待したい。

ICE 2
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-ice2.htm
ICE 2の写真を初めて見たのは鉄道ファンの1995年10月号であった。しかし、動力車の外観はあまり好きにはなれなかった。ICE 1の先頭部はややスカートが大きく、ずんぐりとした印象はあったが、優しい顔立ちは私好みであった。ICE 2は先頭に連結器が設けられた関係でライトの位置がICE 1に比べ高くなっただけなのであるが、目付きが鋭くなったような、そんな違和感があった。ICE 2の営業運転はそれでも興味はあったが、ICE 1程の愛着は感じなかった。

2005年に20年ぶりにドイツを訪れた際、BerlinからWolfsburgまでICE 2に乗車した。Berlin Spandauからは高速新線に入り、列車は250km/hまでスピードを上げた。しかし、トップスピードになっても動力集中式だけに客室内は静かそのもの、そして揺れが少なく、素晴らしい乗り心地であった。高速走行時に細かい振動が感じられたICE 1とはかなりの差で、本当に驚いた。この時からICE 2の印象が変わった。翌日にはDuesseldorf→Bielefeld、翌々日にはHerford→Duesseldorfとルール地方の中の短距離ながらICE 2を利用し、愛着も感じるようになった。
2006年にはBerlinで何本かのICE 2を目撃した。ベルリン市内の高架線を、2編成併結した長いICE 2がゆっくりと走る姿はまさに王者の貫禄、ドイツの首都の主役であることを感じた。Duesseldorfでビールをしこたま飲んでEssenに戻る際、寝過ごしてBochumまで行ってしまったことがあったが、その時にすぐに入線して来て救ってくれたのが、Berlin発のICE 2であった。帰国する時にはICE 2はすっかり好きな車両になり、程なくして模型を集めることとなった。

ICE 3は国際運用に対応する必要もあり、車体幅がやや狭く、丸みを帯びている。それに比べると、ICE 2の車体断面は四角に近い。格好良いのは流麗なICE 3だと思うが、貫禄という点ではICE 2に軍配を上げたい。
先頭部は前述の通りスタイリッシュとは言い難い。ICEシリーズの中でも、連結器を優先した、いかにも機能的で、面白みのない顔付きだ。しかし、よく眺めると、なんともユーモラスだ。
Akiraさんによると、先頭動力車と制御客車の車体断面が異なり、担当デザイナーはそれらが共通のイメージとなるように、デザインにはかなり苦労したらしい。この点は、デザイナーの努力が実ったのだろう、動力車も制御客車も前から見ると同様のイメージである。

車内もICE 2は目立つ点が少ない。ICE 1の特徴であった屋根の高いBordRestaurantは、通常の高さに戻された。客室の色使いも全般にオーソドックスになり、コンパートメントは廃止された。座席の厚さやシートピッチが調整され定員は増えたが、乗客一人一人にとっては、必ずしも望ましい変化ではなかった。
技術的にはICE 1がベースとなっていることは間違いないが、地味ながらも、重要な改良点は少なくない。乗り心地の点でICE 1は難があったが、ICE 2は台車がコイルバネから空気バネに変更されたSF400型台車を履き、乗り心地は大いに改善された。ICE 3のSF500台車も基本設計は同じである。そして、連結機構は以降のICEシリーズに引き継がれ、柔軟な運用を可能にした。
ICE 2にも問題とないわけではない。特に2編成併結時の走行には制約が大きい。先頭動力車同士を連結するとパンタグラフが近づきすぎるため避けられているし、区間によっては制御客車を先頭に走る場合は最高速度が制限される。2編成の併結の向きを常に考慮する必要があるため、運用の柔軟性が削がれてしまっているのだ。
しかし、ICE 1で培われた技術を基に製作されたためか、ICE 2はトラブルが少なく、極めて信頼性が高い。少なくとも運用を離脱するようなトラブルは聞いたことがない。さらに、ICE 1が運用から外れた際には、ICE 1用の先頭動力車401形の代走を、ICE 2用の402形が務めることも少なくない。そう、実に頼もしい存在なのである。
ICE 2は44編成存在する。運用の中心はBerlinとルール地方を結ぶICEである。Berlinから2編成併結で走り、Hammで2本に分かれ、1本はEssen、Duesseldorf経由でKoeln/Bonn空港、もう1本はWuppertal経由でKoelnを目指すのが基本パターンである。1時間間隔で運転されるこの系統は、工業の中心ルール地方とBerlinを結ぶ大幹線で、利用客も多い。それだけでなく、ルール地方域内や、Berlin-Wolfsburgといった短距離の利用客の姿も目立ち、いつも混雑している。この他にもHamburgまたはBremen発の列車がHannoverで連結されMuenchenを目指す系統もある。ICE 2は併解結可能な構造を活かし、ドイツ鉄道の長距離輸送において極めて重要な役割を演じているのである。

ICE 2は2025年頃までの仕様が見込まれている。今後のICE 2の活躍に期待したい。

ICE 2
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-ice2.htm







