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Sommerfest im DB Museum Koblenz [ドイツ鉄道イベント]

 主に旧西ドイツ国鉄車両を保存しているDB Museum Koblenzで、6月17・18日に毎年恒例のサマーフェスティバルが行われた。今年のテーマはTEE 60周年、多彩な車両が集結するとのことで、4月に続いてDB Museum Koblenzを再訪した。
 Düsseldorf Hbfを9時49分に出るIC 2005に乗車、車内はほぼ満席だったのでBordBistroでコーヒーを飲みながら過ごすことにする。減速してライン川を渡り、Kӧln Hbfには10時15分に着く。6番線ホームには既にカメラを持った鉄道ファンが集まっていた。発車案内表示には10時46分発Koblenz-Lützel行TEE 5464の文字。博物館イベントに合わせて、17・18日の各日にKoblenz-Lützel~Kӧln Hbf~Koblenz-Lützelを走る特別列車が午前・午後2本ずつ運転されるのである。客車はTEE用客車、牽引機は17日午前・午後と18日午前の3本は103 113、18日午後はE10 1239が担当する。

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 103形は2016年12月を以て定期運用を終了し、113号機は3月末にDB Museum Koblenzに移された。今日が初めての動態保存運転ということで、注目度も高いのであろう。私もこの列車のチケットをオンラインで購入済みであった。
 入線を知らせる構内放送が入り、10時40分に103 113を先頭にTEE 5464が入線してきた。ホームで待っていた人々が一斉にカメラを向ける中、ゆっくりと目の前で103 113が停車した。客車は5両と短めだが、TEE客車を牽く姿は美しく、特急列車としての貫禄も十分である。編成はコンパートメント客車4両、その中間にTEE „Rheingold“の末期に連結された“Club Rheingold“と呼ばれるクラブカーが連結されている。

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 指定された3号車はコンパートメント客車Avmz 111.1である。私のコンパートメントには既にドイツ人の先客が一人、挨拶して自席に座る。座席は十分な大きさがあり、柔らかい座り心地で、実に快適である。
 TEE 5464はKoblenz-Lützelを9時05分に発車し、ライン川を渡って、Rechte Rheinstreckeライン川右岸線を北上して、Kӧln Hbfに着いた。列車は進行方向を変えることなく、さらにLinke Rheinstrecke ライン川左岸線を南下してKoblenz-Lützelを目指す。
 Kӧln Hbfを発車した列車は主に長距離列車用の車両が並ぶ広大な機関区の外周を大きく回り込み、南西へ進路を向けて加速していく。
 隣の座席に遅れて、日本からの鉄道ファンも一人乗車して来られた。DB Museum Koblenzのサマーフェスティバルがお好きで、今回もイベントに合わせてドイツにいらした、とのこと。幼い頃にメルクリンのカタログを毎日のように眺めて以来のドイツ鉄道好きで、これまでにドイツ国内の主要な鉄道博物館は全て訪問されたとのことで、その行動力には脱帽するしかない。同行の士と話すのも、また旅の楽しみである。

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 103形もTEE用客車も200km/h対応だが、動態保存車両の臨時列車ということで、ダイヤは控えめ。今回の走行区間は元々、最高160km/hまでしか対応していないが、Kӧln – Andernach間を同じ停車駅のICは43分で走るのに対し、TEEは57分かける。これは停車駅の多いREと同等である。といってもREも最高160km/hの俊足、TEE 5464も決してゆっくり走っているわけではなく、区間によっては140~160km/h程度は出ているようだ。蒸気機関車牽引の列車に乗車した時も感じたが、保存車両を用いた列車でも、ある程度のスピードで運転するのは、ドイツらしい点と言えるかもしれない。
 構内で行われている工事の影響か、Bonn Hbfの手前で一旦停止し、ゆっくりと入線する。予定より数分遅れて11時20分にBonn Hbfを発車すると、Nordrhein-Westfalen州からRheinland-Pfalz州に入り、ライン川に沿って走る。友人が撮影しているはずの陸橋をくぐると、まもなくRemagenに着く。ここで高齢の父とその息子と思われる二人連れの親子がコンパートメントに入ってきて、6席のうち5席が埋まったが、座席に余裕があるせいか、特に窮屈には感じない。

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 列車はさらに順調に南下して行く。それなりのスピードは出しているのだが、揺れは非常に少なく、乗り心地は非常に良い。ここで、“Club Rheingold“客車WGm804に行く。WGm804はTEE "Rheingold“に1983年から87年まで連結された車両で、München発着の付属編成での供食サービスに用いられた。今日も飲み物や軽食が提供されており、一角ではピアノ演奏も行われていた。座席は全て埋まり、朝からビールやワインを傾ける乗客で賑やかであった。本当はお土産用のTEEのマグカップを買いたかったが、残念ながら売り切れであった。瓶ビールを購入し、自席に戻る。

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 最後の停車駅Andernachを過ぎると、程なくしてライン川と離れていき、Koblenz-Lützelの構内に着く。広い構内には、展示車両に加えて、52形蒸気機関車牽引のツアー列車が停車している。しばらく待機する、との車内放送が入る。その間に先頭の103形は切り離され、後部にディーゼル機関車が連結されたところで、再び発車。ゆっくりと進み、12時15分に博物館に設けられたホームに到着する。わずか1時間余りであるが、楽しい103形牽引TEEの旅であった。

 博物館では14時から機関車パレードが行われる。パレードを撮影しやすいポイントでは、すでに多くのファンが並んでいる。行列をあまり見かけないドイツでは珍しい光景である。私も博物館の見学は後にして場所取りをすることにした。
 信号所の近くに良い場所を見つけ、博物館横の本線を行き来する列車を撮りながらパレードを待つ。その間にも、目の前をドイツ最初の蒸気機関車Adler号や01形蒸気機関車が行き来して、なかなか楽しい。博物館とKoblenz Hbfの間には会期中140形と212形によるシャトル列車が運転されており、友人がこの列車に乗って13時過ぎに来た。まずはビールで乾杯。1時間半以上待つのは楽ではないが、その間にも鉄道ファンの数はさらに増え、かなりの混雑となってきた。といっても、殺気立った雰囲気はなく、子供が前に潜り込んだりしている。

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 パレード開始の時間が近づいてくる。パレードの参加する車両が集結して来ると、いよいよ楽しみで仕方がなくなり時間の経過が長く感じられる。14時ちょうどに構内放送が入り、いよいよパレードの開始である。

ドイツ最初の蒸気機関車Adler
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01 150
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Haunauをベースに、特別列車の牽引に忙しく活躍する01 150も登場。私も一度、この機関車牽引の列車に乗車し、また何度か撮影して、思い入れのある車両である。

243 005
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続いてHalleのDB Museumで保存されている、旧DRの243形。現在も143形として多く車両が活躍しているが、オリジナルの姿も美しい。

150 186
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重貨物列車用150形は最高速度100km/hと遅いのが災いしたのか、2004年までに廃車され、今回初めて動態の姿を見ることが出来た。

E310 001
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2電源対応の試作機で、後に181形となった。自走できないため、360形が後ろから押し、一旦切り離された、今度は150 186に連結されて去っていった。

360 303
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E310を置いて一度バックしたV60 (360形)が再度パレードに登場。ある意味では入れ替え機らしい動きである。

E10 1239
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ドイツの近代電機の先駆け、110形は複数登場。先鋒は、1962年に新型客車を用いて運転開始された“Rheingold“を牽引したE10 1239である。

110 152
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110 152はOrientrotを纏っている。比較的新しい塗装であるが、TEE塗装などと比べても、見かける機会は少ない。

E93 007
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勾配線区の重貨物列車に活躍した旧型電機。そのスタイルから「ドイツのクロコダイル」と呼ばれた。

Kӧf
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E60 10
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入れ替え用電機である。1927年から1983年までの長きにわたって活躍した。

E44 002
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1932年に登場し、187両が量産された旧型電機の初号機。1991年まで活躍した。

E10 348
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流線型スタイルのE10が“Blauen Enzian“に用いられた展望客車と共に登場。

VT 11.5
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Horbの博物館で保存されていたVT 11.5。開館日が限られ見る機会がなかったが、今回のイベントに合わせて回送され、機関車パレードにも登場した。イベントの目玉の一つである。先頭はオリジナルの601形、客車2両、後部はガスタービンに換装された602形である。安全規定をクリアできず動態保存は既に断念されているが、流麗なスタイルをみられただけでも嬉しい。

103 113
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先程乗車した103 113牽引のTEE。やはり格別に美しい編成である。

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パレードのトリは120形の量産車の初号機。120形はまだまだ現役で活躍しているが、徐々に数を減らしている。

 1時間半程の楽しい機関車パレードはこれで終了である。一角に止まっていたレールバスを撮る。

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 会場ではイベントに合わせて、様々な露店が出ており、飲食物から鉄道グッズ、部品、鉄道模型などが売られている。その一つ、DBのBahnShopでいくつかのグッズを購入した後、遅めの昼食を軽く摂る。

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 その後は、博物館の車両を見て回る。昨年はTEEを牽引した111 001は今日は静かに休んでいる。

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 VT 11.5はパレードの後、博物館内に留置されていた。先程はディーゼル機関車に隠れていた602形の姿もゆっくり観察することが出来た。車内も公開中で、高級感溢れる客室は実に魅力的である。601形の運転台は復元工事中なのか多くの部品が外され無残な姿であったが、それでも基本的な構造は分かった。一方、602形の運転台は行列が出来ていて、時間切れで見学できなかった。

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 私が買った切符では、103形のTEEに復路も乗車することもできたが、それよりも鉛線で撮影することにした。16時半過ぎに友人と共に博物館を出て、Koblenz-Lützelへ20分程歩く。143形が牽引するライン川右岸線のRBに乗る。列車は10分程遅れ、40分程でLeubsdorfに着く。

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 駅からしばらく歩いたところで、まずはDB Museum Koblenzから来た4両編成のレールバスを撮影する。

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 さらに歩くこと、10分。Dattenberg付近で103形を待つことにする。右岸線は貨物列車が中心だが、REやREなどの近距離列車も少なくない。さらにミリタリー関連の貨物列車も通過した。
通過予想時間から15分程過ぎた頃、103 113がようやく姿を現した。機関車のトラブルがあって遅延したようだが、無事に撮影出来て一安心である。

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 ここからはLinzの駅まで歩く。速足で20分程、途中でビールを調達し喉を潤す。駅に着く頃には、すっかり疲れてしまった、425形によるREに乗車し、Kӧln Hbfに着いたのは20時半であった。駅構内のレストランで食事を済ませた後、友人と別れ、REでDüsseldorf Hbfへ戻った。

 6月18日も103形をKӧlnで撮ることにした。快晴の中、Interlarken行EC 7とS-Bahn S12系統を乗り継ぎ、Kӧln Airport-Businessparkへ。ICE 3の更新車、Tz 310編成で雲梯されたICE 621が通過した後、予定時間通りに103 113が通過していった。103形の雄姿を楽しむことが出来た2日間であった。

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Sauerlandを抜けて [ドイツ鉄道旅行 2017]

 6月15日はノルトライン・ヴェストファーレン (NRW)州は祝日、せっかくなので乗り鉄を楽しむことにした。路面電車でDüsseldorf Hbfへ出て水を買いこみ、10番線ホームへ。乗車するFulda行IC 2155は既に発車を待っていた。制御客車を先頭に、6両の客車を後ろから101 078が押す編成である。残念ながらこのICにはBordBistoは連結しておらず、車内販売もない。

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 空いている車内に入り、2等オープン客車に座る。本来の発車ホームから変更されたこともあり、定刻より5分遅れて、9時51分に発車する。Düsseldorf Flighafen、Dusiburg Hbf、Essen Hbf、Bochum Hbf、Dortmund Hbfとライン・ルール地方を東に向かいながら、主要駅にこまめに停車し、その度に乗客が増えていく。Hammには11時05分に到着、ここでスイッチバックする。乗車は相変わらず多く、2等車はほぼ満席になり、デッキに立っている乗客もいる。

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 HammからはHannover・Berlin方面の路線と分かれる。人口の多いNRW州だが、ここまで来ると車窓風景ものどかになる。ICといってもSoest、Lippstadt、Paderbornと10~15分とこまめに停車する。有名な高架橋を渡るとまもなくAltenbekenである。途中で信号待ちをしたこともあり、定刻より10分程度遅れている。

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 停車する度に乗客が増え、ここで私の席には、あらかじめ指定券を持った乗客が来たため、立つことにする。列車はAltenbekenから南下し、Warburgには11分遅れの12時35分に着く。ここで私も下車する。

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 IC 2055が発車していくと、すぐに同じ3番線に、Kassel-Wilhelmshӧhe発RE 4672が入線して来る。この列車はRE 17系統„Sauerland-Express“で、その名の通り、NRW州南東部に広がる丘陵地帯Saurlandを貫くObere Ruhrtalbahn (上部ルール渓谷鉄道)を通ってHagenまで走る。車両は振子式気動車612形を2本併結した4両編成である。612形は最高160m/h運転も可能だが、残念ながら、これから乗車する区間は最高140km/h対応、振子運転にも対応していない。

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 車内は空いており、テーブル付きの4人用席にゆったり座る。ICの影響で3分遅れの12時41分に発車したした列車はしばらくして先程通ったAltenbeken方面の路線と分かれ、西へと進路を向ける。途中のBrilon Waldまでは単線非電化、Diemel川沿いに進み、比較的直線が多い。最高120km/hのはずだが、実際には90km/h程で余裕のある走りっぷりである。車内にはディーゼルエンジンの振動が伝わり、前後方向の揺れも気になった。Scherfede、Westheim、Marsberg、Breelarと小駅に停車する度に乗客が少しずつ増える。若者や家族連れが目立つのは、如何にも祝日らしい。車掌は2編成を行きしながら、忙しく検札を行っている。車窓風景はのどか、特別な何かがあるわけではないが、ドイツの田舎らしい美しい光景を眺めながら、ローカル線の趣を楽しむ。

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 地域の拠点駅であるBrilon Waldには13時20分に到着する。この駅からはBrilon StadtやKorbachなどへのローカル線が接続しており、何本かの気動車が停車している。

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 Brilion Waldからは複線になるが、Besrwigまでは急カーブが続き、最高90km/hに制限される。Winerbergからの路線が合流すると、給水塔の残るBestwigに到着する。

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 この辺りから列車はルール川に沿って走る。Meschedeまでは最高120km/hだが、列車のスピードはそれほど上がらない。最高100km/hに制限されるArnsbergまでは再びカーブが連続する。乗車率は50%を超えたようだ。Arnsbergの先は再び120km/h区間、さらにWickedeからは直線が続き、最高140km/hとなるが、列車は100km/h程度の抑え気味の走りである。車窓には心なしか住宅が増えてきたようだ。
Hammからの電化路線と合流し、広大なヤードが広がると、まもなく14時28分にSchwerteに着く。

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 Obere Ruhrtalbahnの区間はここまでである。貨物列車が行き来し、構内は賑やかである。ここでは降車も多いが、乗車はそれ以上に多く、車内の座席はほぼ埋まった。5分程停車した後Schwerteを発車すると、電化区間、貨物線との複々線区間を快走する。この地域の拠点駅であるHagen Hbfには14時42分に到着する。

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 HagenからはAbellio Railが運行する14時51分発Essen行に乗る。列車はBochumまでルール川沿いに走り、さらに西へ向かう。

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 終点の一駅手前、Wattenscheidで降りて、後続のREの乗車、Duisburg HbfでS-Bahnに乗り換えて定番のAngermundで少しだけ撮影した後、帰宅した。