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ドイツ鉄道旅行 2011 ブログトップ
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2月12日 Bruxelles → Paris → Tokyo [ドイツ鉄道旅行 2011]

 ブリュッセル中央駅 (Bruxelles-Midi)のコンコースに降り、切符売り場でParisへのThalysの指定券を購入する。レールパスを所有しているとはいえ、5000円程度の追加料金が発生するから、安くはない。まだ時間があるので、駅前に出てベルギービールを一杯。

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 18時30分頃、再びホームに戻る。

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 これからThalys 9452に乗車するはKöln Hbf始発である。本当はKölnから乗車しても良かったのであるが、できるだけICEに乗りたいが故に、BruxellesからThalysに乗ることにしたのである。定刻では18時37分発であるが、その時間にようやく入線してきた。
 車両はThalys PBKAの4301編成である。Thalys用車両にはPBA・PBKAの2種類があり、4電源仕様でドイツ直通も可能なPBKAは17編成が製作され、Thalysの運行に参加するSNCFが6編成、SNCBが7編成、DB・NSが2編成ずるを所有している。4301編成はSNCB所有の編成である。
 慌ただしく乗り込むと、18時40分過ぎにThalysは静かに動き出す。TGVシリーズの1等車に乗るのは初めてである。大柄な椅子がホールド感が良く、ICEとは別の快適さがある。内装には車両外装と同様、大胆に赤が用いられた派手なものであるが、それでも全く下品さがなく、高級感があるのは素晴らしい。TGVシリーズの2等車は評判が良いとは言えないが、この1等車はさすが、という他ない。

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 もう外は真っ暗で車窓風景は全く楽しめない。しばらく在来線区間であるが、200km/hを出ているようだ。Halleを過ぎLembeekからは高速新線HSL 1へ。ここからは最高300km/hで快走する。
 そうこうするうちに、食事サービスが回ってきた。Thalysのサービスの特色の一つであるこの食事サービスは、Thalysの旅の大きな楽しみである。飲み物には白ワイン、アルコールもチョイスできるのは有り難い。コールドミールではあるが、ちゃんとグラスが使われているし、機内食よりはるかに美味しくて、なかなかレベルが高かった。

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 食後はThalysの無線LANサービスを試す。1等客は無料で利用できるが、乗車券に記されたコードを記載する必要があり、そのことがよく分からなくて難渋した。LANのスピードはICEと同程度である。
 Thalysは高速新HSL 1を73km走って国境を越え、フランスに入る。ここからはフランスの高速新線LGV Nordへ。Arnouville-lès-Gonesseまでのさらに180km強は高速新線が続く。高速新線を降りると、残りの16.6kmは在来線区間となる。Paris市内に入って、列車は原則、パリ北駅Paris Gare du Nordには5分ほど遅れて20時10分に到着する。

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 パリ北駅からは5分ほど歩いてAvalon Hotel Parisへ。Parisのホテルで良い印象だったところはないが、ここも同様である。ドイツのホテルに比べると、料金は結構高いのに部屋は狭いし、綺麗ともいえない。もっとも、大都市Parisでは、仕方がないのかもしれない。
 もう一度、ホテルを出て、駅前のブラッスリーBrasserie Terminus Nordへ。ここでワインと生カキを堪能し、すっかり満足する。2日間、早朝から晩まで動き回って疲労困憊、ホテルに戻ってすぐに眠る。

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 14日は早朝に目が覚めた。外はまだ暗いが、今なら一昨日利用したん明りのICEの1番列車が撮影できるのではないか、と思いつき、15分程歩いてParis Gare du l’Estへ向かう。しかし・・・・ICE 9551は日曜日は運休なのであった。当然のことながら、ICE 3MFの姿はなく、がっかり。

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 メトロで北駅まで乗り、さらに撮影。

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 ホテルの朝食は案の上、パンとチーズくらいしかないのでパス。荷物を整理して、RER-B線に乗ってパリ・シャルル・ドゴール空港へ。

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 搭乗するJL042/AF282便が出発するターミナル2Eまでは延々と歩かされる。そしてターミナルの出国審査は長蛇の列。花の都Parisはいつも魅力的だが、ホテルと空港だけは極力利用したくないものである。とはいえ、エールフランスのA380を見られたのは嬉しかった。

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 ようやく出国手続きを済ませたら、出発まではターミナル内で朝食。紅白のワインとキッシュでヨーロッパとの別れを惜しむ。

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 ほろ酔い加減になったら、そろそろ出発時間。JL042/AF282便はJALのB777による運航である。そういえば日系航空会社のヨーロッパ線を利用するのは初めてである。1回目の食事のお供はキリンビールである。

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 その後は旅行記をまとめたり、映画を見たり。本当は眠りたいのだが、思うようにいかない。

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 2回目の食事が終わったところでようやく眠りにつくが、もう日本上空である。ドンという衝撃で目覚めたら、羽田空港に着陸したところだった。定刻の朝6時55分。2泊4日の慌ただしいドイツ鉄道旅行が終わった瞬間であった。

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2月12日 Köln → Bruxelles [ドイツ鉄道旅行 2011]

 ギリギリまで撮影していたので急いでKöln Hbfに戻り、コインロッカーでスーツケースを取り出す。ホームに上がる前に、売店でサンドイッチを購入する。ヨーロッパでのサンドイッチの美味しさは格別である、特にロールモンプス (ニシンの酢漬け)のサンドイッチは私の大好物である。日本では全く見たことがないが、日本でも受け入れられそうな味だと思う。
 慌ただしく18番線ホームに上がると、これから乗車するBruxelles-Midi行のICE 14は既に入線していた。ICE 3の国外の乗り入れ先はParis、Amsterdam、Bruxxellesであるが、既にParis、Amsterdamまでは利用経験があるので、今回は最後に残ったBruxellesへのICEの旅を楽しもうというわけである。
 停車中の車両はICE 3M (406形)のトップナンバー、Tz 4601編成である。ICE 14は14時16分にFrankfurt(M) Hbfを発車し、Frankfurt(M) Flughafen Fernbf、Limburg Süd、Montabaur、Sieburg/Bonnと高速新線の各駅に停車し、定刻ではKöln Hbfに15時39分に到着したはずである。

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 今回は先頭の31号車17番席 (2等席)を予約してある、言うまでもなくラウンジの最前部右通路側、前面展望が最も楽しめる席である。私は1等用レールパスを所持しているが、ICE 3は2等席でも十分快適であり、しかもラウンジからの展望は2等の方が良いので、ICE 3に乗車する場合は2等車を利用する場合が多い。しかし、2等車は混雑していることが多く、この列車も大半の席が埋まっていた。私の席にも中年の男性客が座っていたが、指定券を掲示して譲ってもらう。私も旅の際に必ず持ち歩く”Eisenbahnatlas Deutscheland”(ドイツ鉄道地図)を広げていたから、きっと同好の士なのだろう。でも、今日ばかりは譲れない・・・・。
 ICE 14は定刻の15時45分にKöln Hbfを発車する。まず北西方面に向かい、ICEやICなど長距離列車の集うヤードの脇を過ぎて、Köln-Nippes付近でNeuss方面の路線と分かれ、進路を真西へと変える。Gravenbroich・Mönchengladbach方面の路線が分かれるMüngerdorfを過ぎると列車は快調に加速していく。

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 KölnからAachenまでは在来線を高速化した改良新線ABS (Ausbaustrecke)となっており、特にDürenまでは複々線で高速線とS-Bahnが分離されており、高速線では最高250km/h運転が可能である。改良新線区間は線形が良く、ほぼ250km/hを維持して列車は快走するが、乗り心地は極めて良い。

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 複々線のうち、高速線側はICEだけでなく、REも利用している。この区間はREはRE 1 “NRW-Express”とRE 9 “Rhein-Sieg-Express”の2路線が経由するため、REの列車本数は多い。丁度、120形牽引のREとすれ違う。本来長距離輸送用の120形であるが、ICの列車削減で余剰が発生し、8両が120.2形に改番の上DB Regioに移籍し、そのうち3両が”Rhein-Sieg-Express”に投入されているのである。とはいえ、両数が少ないので、貴重な姿を目撃することができた。

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 続いて、Thalysともすれ違う。Paris - Bruxelles - Aachen - Kölnを結ぶThalysはICE 3と並ぶこの区間の花形列車である。元々、1日6往復が設定されていたが、2011年ダイヤでは5往復に削減され、その代わりBruxelles - Aachen - Köln – Frankfurt(M)を結びICEが3往復から4往復に増発された。

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 DürenはS-Bahnの終点である。KölnからDüren までは39.2km、250km/hであっという間に走り通す。ここからは複線となり、最高速度も160km/hとなる。

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 陽も傾いてきた中、車窓には田園風景が広がる。LangerweheではEuregiobahnの気動車が停車中、643形(Bombardier製TALENT)である。ドイツではどこに行っても、新型気動車が幅を利かしているが、Nordrhein-Westfalen州では特にTALENTが目立つ。

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  Eschweiler付近では急カーブが続き、列車も減速して通過する。まもなく、左に貨物専用線が現れると、Stolberg。貨物駅にはホッパ車が大量に停車している。
 列車は130km/h程でさらに西へと向かう。Nimmerトンネル(125m)、Eilendorferトンネル(357m)を過ぎると程なくして、車窓はAachenの市街となる。

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 左にAache-Rothe Erdeの貨物駅が広がる。コンテナ車を何両もつなげた貨物列車を牽引する多電源式の185形とすれ違うと、減速していく。注意信号を受けてゆっくりと進み、Köln Hbfから70.2km、Aachen Hbfには16時15分に到着する。時刻表を見たら、何と定刻より5分も早い、随分と余裕のあるダイヤである。

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 せっかくなので、ホームに降りて、写真を撮る。それでも時間があるので、車内に戻って35号車のBordBistroへ行き、Becksのビールを購入して席に戻る。やはりICEの旅にはビールは欠かせないのである。

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 Aachen Hbfを16時24分に発車すると列車は南西へと向かう。すぐに電源方式が変わり、3000V DC区間となる。電源切り替えは自動で行われるようだ。Aachen Südを通過するとNeuer Aachener Buschトンネル (全長711m)を抜ける。そして、Köln Hbfから70.2km地点で国境を越え、ベルギーへと入る。

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 Aachen Hbfから10km程のHergenrathを通過すると、在来線と分かれ、高速新線HSL 3に入る。

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 Aachen – Liège間56kmのうち、高速新線となっているのは42kmである。2009年6月に開業したばかりの新しい路線で、信号システムにはECTS level 2が採用されている。当初はICEのみがHSL 3経由となっていたが、2009年12月からThalysもHSL 3経由となり、在来線経由に比べ所要時間が20分あまり短縮された。
 列車は高速新線に入ると一気に加速、高速道路E40に沿って最高260km/hで走る。高速道路に沿って高速新線を建設する方法は最近のドイツでも一般的である、おそらく土地買収や環境問題などをクリアしやすいのであろう。
 高速新線はバラスト軌道、フランスのLGVに近い印象である。乗り心地は安定感があって、良好である。とはいえ、すれ違う列車は少ない。HSL 3はICEとThalys以外はごく一部のICが通るのみで、この立派な設備がもったいなく感じられる。

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 全長6530mのTunnel von Sourmagneを抜け、Vesdre川を渡ると、Chênèe付近で高速新線区間は終わり、残りの4kmあまりは最高160km/hの在来線を走る。すでに周囲はLiègeの市街地、列車は減速していき、16時46分Liège-Guilleminsに到着した。1分の早着である。

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 16時49分にLiège-Guilleminsを発車すると、Ansまでの6.5kmは在来線を走り、高速新線HSL 2に入る。

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 HSL 2は2002年に開業したが、当初ICE 3Mは渦電流ブレーキが信号システムへ悪影響を及ぼすことが懸念され、乗り入れられなかった。2004年12月からICEも高速新線経由となったが、300km/hまで許容されているThalysに比べ、最高250km/hに制限されている。
 HSL 2も複線、バラスト軌道で高速道路に並行している。列車はほぼ250km/hを維持しながら走る。外は大分暗くなり、雨も降りだしたが、幸いにもまだ前面からの展望は楽しむことが出来るレベルである。

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 高速新線区間64.7kmをあっという間に走破し、Leuven付近で減速、ここから30km程は在来線区間となる。とはいえ3複線で近郊列車とは軌道が分離されており、真中の複線を160km/h程度で西に向けて走る。Antwerpなど、様々な路線が集まってくる頃には、Brussels市内に入っており、既に減速している。多くの乗客が下車の準備をする中、17時26分、1分の早着でBruxelles Nordに到着する。

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 今回のドイツ旅行を通じて、ドイツ鉄道の列車はほぼ時間通りに運行されており、早着することもしばしばであった。12月に全国的な遅延が大きく取り上げられていたので、この正確さは嬉しい誤算であった。しかし、最後の一区間でついに遅れが生じた。ICE 14はBruxelles Nordを17時29分に発車するはずが、なかなか動き出さないのである。そうこうしているうちに、ホームの向かい側をThalysが先行していく。どうやら遅延したThalysを待っていたようだ。結局、3分遅れて17時32分に発車、終点Bruxelles-Midiには17時38分に到着した。Köln からわずか2時間弱の旅、本当に便利である。

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 これでICE 3とはしばしの別れとなる、じっくりと編成を眺めて回る。あとはParisに向かうのみである。

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2月12日 Köln [ドイツ鉄道旅行 2011]

 Köln HbfはFrankfurt(M)やMünchenに比べるとずっと狭くプラットホームが少ない分、列車は次々に発着する。特に目立つのが、REに活躍する2階建て客車である。

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 駅構内のコンコースは飲食店や雑貨店などが並び、いつも賑わっている。ドーム側の出口の近くのロッカーにスーツケースを預けたところで、Köln周辺で撮影を楽しむことにする。出発前に、いつもお世話になっている南那轟さんから光線状態も含め、様々なアドバイスを頂いていたので、それを参考にまずKöln Trimbornstrasseに向かう。S-Bahnホームに行くと、Trimbornstrasseへ行く列車は出発したばかりで、まだ間がある。そこで、入線してきた423形に乗り、中央駅とはライン川を挟んで対岸にある、Köln Messe/Deutzに移動する。右に壮大な大聖堂を見ながら列車は発車、ライン川を渡り、Messe/Deutzには2分もかからない。

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 Köln Messe/Deutzに着くと、反対側に客車編成のS-Bahnが到着してきた。422形の大量導入などですっかり数を減らしたものの、S6系統ではX-Wagenが健在である。

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 まもなく、644形Talentが入線してきた。RB25系統のOverath行である。RBといっても、Köln周辺では停車駅はS-Bahnと同じである。軽快なエンジン音を響かせ列車は発車、Köln Trimbornstrasseまではわずか2分である。



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 Köln TrimbornstrasseはS-Bahn用の複線と、列車線の複線が並走している。列車線には高速新線NBS Köln-Rhein/Main、Köln/Bonn空港、ライン川右岸線へと向かう列車などが通りトラフィックは充実しているし、DVDや地図で見る限り撮影しやすいのではないか、と目星を付けた駅である。もっとも、時々小雨の混じる曇天は残念なところだが。

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ICE 3

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644形Talent (RB25)

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ICE 3

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425形 (RE8)

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423形 (S13)

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423形 (S12)

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644形Talent (RB25)

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ICE 2

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ICE 3

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111形 (RE9)

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143形 (RB27)

 狙っていたICE 3がS-Bahnと被ってしまったには少々残念だったが、それはそれで悪くない写真になった。1時間程いたところで、S-Bahnに乗り込み、Köln Messe/Deutzへ。ここはライン川にかかる大鉄橋Hohenzollern-brückeと大聖堂をバックに雰囲気のある写真が撮影でき、昔から有名な撮影ポイントである。列車のスピードが遅いので私にも撮影しやすいのは嬉しいところである。Köln Hbf発着の列車は大半がこのMesse/Deutzも通るため、3複線のHohenzollern-brückeからは列車がひっきりなしに出てくる。ICE 3やThalysなどの高速列車のみならず、RE・RBなど地域輸送列車まで、様々なバリエーションが楽しめる。

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101形 (IC)

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Desiro ML (transregio)

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IC & 111形 (RE)

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ICE 3

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ICE 3

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ICE 3

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644形Talent (RB)

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Köln Messe/Deutz駅構内

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425形 & 628形

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112形 (RE7)

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ICE 3

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ICE 3

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ICE 3

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628形

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Thalys

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111形 (RE9) PP編成

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111形 (RE9) PP編成

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628形

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425形 (RE)

 結局、予定していたよりも遥かに長い時間をKöln Messe/Deutzで過ごしてしまった。ここから中央駅へは歩いていくことにする。駅を出て、線路沿いにライン川へと向かう。

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Köln Messe/Deutz駅前

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 Hohenzollern-brückeとライン川、その向こうにそびえ立つ大聖堂。Kölnを象徴する、美しく、壮大な鉄道シーンである。そして、Hohenzollern-brückeの両側は歩道になっており、ライン川を歩いて渡ることができる。歩道と軌道を隔てるフェンスには無数の南京錠がくくり付けられている。恋人同士で南京錠を取り付け、鍵を川に捨てると恋が成就する、ということで、実際に南京錠を取り付けたり、南京錠を眺めてまわる観光客の姿も目に付く。
 行き来する列車を眺めながら、ゆっくりとライン川を超えるのも楽しい。

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146形 (RE)

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Desiro ML (transregio)

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101形 (IC)



 ライン川を渡りきると、中央駅全体を見渡せる。1990年台にプラットホーム上のガラス屋根も重厚な光景によく合っている。Hohenzollern-brückeのたもとでは、Köln Hbfを発着する列車達を撮影することができる。

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ICE 3

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425形

 とはいえ、せっかくKöln Hbfに来たことだし、大聖堂は見ておくことにする。多くの参拝者が祈っており、ここが博物館ではなく、生きた霊場であることを感じさせる。大聖堂の塔の頂上には階段で上がることもできるが、そこまでの時間も体力もないため断念する。

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 私見であるが、大聖堂前から眺める中央駅の駅舎はどこかバウハウスを連想させる。特別な特徴はないが、機能的な美しさを感じさせてくれる。きっと夜になると、また別の美しさを見せてくれることだろう。

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 駅前の薬局や駅構内のスーパー。書店を巡ってお土産を調達。そして、Kölnに来たからには、ケルシュビアは外せない。日本でもドイツ料理店でよく見かけるドム・ケルシュは苦みの利いたすっきりとした味わいである。ついでにカリーヴルストも食べて、これで満足。

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 本当は何駅か移動して貨物列車も撮影したかったが、もう14時になろうとしており、乗車する列車までの時間が迫ってきたので断念せざるを得ない。そこで大聖堂の横で、中央駅を発着する列車を撮影することとする。

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X-Wagen (S6)

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425形 (RE8)

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111形 (RE)

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ICE 3

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143形

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ICE 3

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Dosto (RE9)

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143形

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ICE 3

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X-Wagen (S6)

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111形 (RE)

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423形 (S-Bahn)

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ICE 3

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ICE 3

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ICE 2

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423形 (S-Bahn)

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425形 (RE)

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644形Talent (RB25)

 最後に、発車するICE 3を撮りたかったが、14時35分を過ぎ、もう時間切れである。停車中のICE 3を撮影して、急いで中央駅に戻る。

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2月12日 Koblenz → Mainz → Frankfurt (M) → Köln [ドイツ鉄道旅行 2011]

 2月13日、時差ボケで早朝3時に一旦目が覚めたが、早朝にパリに着いて夜まで動き回った疲労もあり、もう一度眠りに入り、目覚まし時計のベルで起きたのは6時だった。身支度を整えて、レストランへ。ドイツのホテルの朝食は大抵ビュッフェスタイルとなっている。朝食サービスの競争が激しいらしく、どこも充実している。パンもハムもチーズもサラダもフルーツも何種も用意され、フランスやオランダでの朝食に比べ格段に充実している。ゼンメルにスパイスの効いた様々なハムなど、日本では案外味わう機会が少ないので、ドイツ旅行の楽しみと言えようし、倹約したい向きにも有り難いところだろう。荷物を持って、7時20分過ぎにホテルを出発。外はまだ日が明けきっておらず、薄暗い。タクシーに乗って、駅までは5分ほどである。
 Koblenz Hbfは通勤客などでなかなか賑わっていた。売店やパン屋もすでに営業していたのでミネラルウォーターを購入し、4番線ホームに上がる。KoblenzではREやRBの牽引を担う143形の姿が目立つ。

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 待つことしばし、ホームに乗客が集まってきた頃、IC 2319が入線してきた。先頭は101 045-3である。

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 機関車のすぐ後ろに連結された1等コンパートメント車に乗り込む。1等車はガラガラ、大半のコンパートメントは空室となっていたので、1室を独占できた。

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 IC 2319は早朝5時03分にMünsterを発車、Dortmund・Essen・Düsseldorf・Köln・Mannheim・Heidelbergを経由し、Stuttgartには10時18分に到着する。列車は7時48分定刻に発車、力強く加速していく。Königsbachを通過すると左手のライン川に沿って走る。ライン渓谷の美しい光景は世界遺産にも指定されており、ノンシュヴァインシュタイン城と並んで、ドイツで最も人気のある観光スポットであろう。観光客は大抵船旅を楽しむだろうが、時間のない今回の旅行、船でゆっくりというわけにはいかず、鉄道からその光景を楽しみことにしたのである。ゆったりと流れるライン川、両岸には教会を中心とした小さな街が連なり、その向こうにはブドウ畑が広がる。そして、点在する古城。何度見ても飽きない美しさである。

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 「ライン川左岸線は川に沿って走るため曲線が多く、スピードが出せない、そのため高速新線が建設された。」というのが決まり文句である。しかし、ICともなると、列車は常に100km/h以上に走り、時に140km/hに達する。日本の在来線の感覚では、ほぼトップスピードである。したがって、ライン川沿いの美しい光景もあっという間に後方へと流れていってしまう。
 SpayからBoppardにかけて、ライン川は大きく蛇行し、列車もそれに合わせてコの字型のカーブを抜ける。BoppardからBingenにかけては特に素晴らしい光景となる。車窓に目を奪われ、せっかくのコンパートメントにシートに、落ち着いて座ることもできない。気が付くと、対岸のライン川右岸線をCrossRailのTRAXXが牽引する貨物列車が並走している。ライン川を挟んだ、スケールの大きな競争である。そして、貨物列車もなかなか頑張る。じわじわとこちらのICが貨物列車を引き離しても、カーブで向こうの貨物列車がイン側となり、あっという間に追いついてくる。それでも、左への急カーブを曲がりながらLorelyの対岸を通過する頃には貨物列車はかなり後方へと去っていた。

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 列車はさらに南東方向に向けてライン川沿いに走る。東に向きを変えるとBingenを通過、ここで信号の関係か、一旦急停車したが、何事もなく発車する。Bingenからはライン川と少し離れてしまう。左右に工場が並ぶようになり、まもなくMain Hbfの5番線に到着、8時38分定刻である。Koblenzからの92㎞を50分で走破、表定速度は108km/h、ライン川左岸線に乗っても遅いとは感じないわけである。

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 先頭に立つ101 045を撮影した後、向かいの4番線に既に停車しているICE 1597に乗り換える。ICE 1597はWiesbaden を8時23分に発車し、Frankfurt (M)、Fulda、Erfurt、Leipzigを経由し、終点のDresdenには14時04分に到着する。車両はICE-T、415形5両編成(Tz 1505)と411形7両編成(Tz 1169)を連結した12両編成である。前よりの5両編成の方に乗ろうとしたが、ドア開閉ボタンを押しても反応がない。すると、駅員が何か叫んでいる。どうやら後ろの編成に乗れ、と言っているようだ。
 よく見たら、前の5両には誰も乗っておらず、回送扱いとなっているようだ。慌てて編成の後方へと走り、34号車の2等席に腰を下ろす。ICE 1597も空いており、テーブル付き向い合わせの4人席を確保できた。
 8時42分に発車、トンネルを抜けるとWorms方面の路線から分かれ、南東から東へと向きへ変えてライン川を渡り、マイン川に沿う。

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 ヤードが広がるMainz-Bischofsheim付近でDarmstadt方面と分かれると、Rüsselsheim Opelwerkを通過する。名前の通り左にOpelの工場が広がり、Opel車を乗せた車運車が何両も停車している。Raunheimの先で短絡線に入る。

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 高速新線NBS Köln-Rhein/Mainに合流すると、まもなくFrankfurt (M) Flughafen Fernbahnhof 空港長距離駅に到着する。当初はここで降りる予定であったが、時間に余裕があるため、さらにFrnkfurt (M) Hbfまで行くことにする。Flughafen Fernbfを発車すると。Darmstadt・Gross Gerau方面からの路線と合流し、Frankfurt (M) Stadionを通過する。Kölnからの高速新線経由のICEであれば、ここからS-Bahnと並走しながら北へ大きくカーブし、Frankfurt (M) Niederrad経由でHbfへ向かうが、この列車はを通過してそのまま直進する。

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 Forshausで短絡線に入ってから北に向かい、Frankfurt (M)-Louisaを通過、Main-Necker-Brückeでマイン川を超える。このルートの違いは、Frankfurt (M) Hbfの発着ホームの違いから来るのであろう。右に大きくカーブし、9時12分、Frankfurt (M) Hbfの9番線に到着する。ここで我々は下車する。頭端式のFrankufrt (M) Hbfでは、後ろ側に連結された7両編成側からコンコースまで延々と歩くことになる。5両編成側もここからは営業するようで、乗客が乗り込んでいる。

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 19番線に移動、ここからはICE 128に乗車する。Frankfurt (M) Flughafen Fernbfで乗り換えれば、もっと早いICEにも乗れたが、ICE 3の前面展望は1等車より2等車の方が楽しみやすいことから、2等車が先頭となるこの列車を選んだのである。もちろん、最も前が見やすい2等車先頭の通路側の席の指定券は用意してある。しかし、ここでDBクオリティをまざまざと見せつけられることとなる。既に入線していたICE 128、編成はNS所属のTz 4653である。ドイツ鉄道ファンとしてはDB編成の方が良いが、乗ってしまったら中は同じなので、これは良しとしよう。でも、あれ?何と編成が逆になっており、1等車が先頭、2等車が最後部になっている。せっかく座席指定券を用意したのに、がっかりである。とはいえ、列車はどうやらガラガラ、1等車も空いているだろうから展望席には座れるのではないか、と考え直す。

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 先頭に移動すると期待通りで、ラウンジには誰もおらず、予約も入っていない。これで前面展望を楽しめる・・・・と思ったら、運転席の後ろのガラス仕切りがスモークになっている。今日は雲が暑くて暗いためだろうか。ただ発車したら、透明に戻してくれるかもしれない、ということで、先頭の席に座って待つことにする。
 9時27分、定刻にFrankfurt (M) Hbfを発車、すぐにマイン川を渡る。

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 Frankfurt (M) Niederrad・Frankfurt (M) Stadionを経由し、Frankfurt (M) Flughafen Fernbahnhofには9時40分に到着する。今回の旅行で、この空港長距離駅を通るのは4回目である。残念ながらガラス仕切りはスモークのまま、今日は前面展望は諦めるしかないか。時刻表をみたら、後続のICEもそれ程間隔をあけずにやって来るようなので、そちらに乗り換えようかと思いついた時、ちょうどドアが閉まってしまった。9時43分、Kölnに向けて発車する。スモークのガラス仕切りを通して前を見るのもストレスなので、ラウンジから一般客室に移る。1等車はガラガラで、数人が座っているだけなので、テーブル付の向かい合わせ席を占領し、くつろぐ。美人の車掌が、飲み物や軽食の注文を取りに来る。ICEに乗っていると、案外この有料シートサービスを利用する人は多いことに気が付く、今回も乗客の一人がコーヒーを注文していた。私は朝食が持たれているし、まさかビールという気にもならず、ここは何も注文しなかった。

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 Frankfurt (M) Flughafen Fernbahnhofからは高速新線である。昨日のICEは250km/h止まりであったが、今日のICE 128は250km/hを超えても、力強く加速していく。ラウンジにはいなくとも、デッキに設置されたディスプレイのおかげで、速度が確認できるのである。とはいえ、最高40パーミルの勾配とカーブの続く高速新線、300km/hにはなかなか達しない。 高速新線は先程通ったライン川左岸線に比べ、かなり東寄りの丘陵地を走り、大半の区間はアウトバーンA3と並行する。アウトバーンに並行して新線を建設する手法は、他の高速新線でも行われている。建設費の抑制や環境問題への対策に有効なのであろう。

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 300km/hで列車のスピードはいよいよ300km.hに達した。デッキのディスプレイを眺めていたら、302km/hを示した。今日の最高速度である、せっかくなので写真に収めた。

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 ライン川左岸線の場合、Mainz、Koblenz、Bonnと中規模の都市が続くが、高速新線側はのどかな田園風景が続く。ライン川沿いのような美しさはないが、300km/hで走る車内から眺める丘陵地も、それはそれで美しいものである。そして、如何にもドイツらしい。

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 Limburg Südを通過するとHessen州からRheinlad-Pfalz州に入る。次のMontabaurはKoblenzから比較的近く、バスも運行されておるが、Koblenzに比べ町はずっと小さく駅前も何もない。停車するICEも少なく、ICE 128もフルスピードのまま通過する。Nordrhein-Westfalen州に入るとまもなく減速し、Sieburg/Bonnを通過、ここからは最高200km/hの改良新線区間となる。
 Amsterdam行・Brüssel行のICE Internationalは以前はS-BahnのKöln Steinstrasse付近では本線から左へと分かれ、Südbrueckeでライン川を渡って、Köln Südを通過し、南西側からKöln Hbfに進入していたが、現在は他のICEと同様、Köln Steinstrasseを直進し、Köln Trimbornstrasseを通過すると左に大きくカーブする。右には広大なヤードが広がる。

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 Köln Messe/Deutzを通過する。3複線のHohenzollern-brückeでライン川を渡る。

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 渡りきったところがKöln Hbfである。10時29分、定刻より3分の早着である。ドイツ鉄道は遅延が大きな問題になり、日本でも報道されたくらいだが、今回の旅行では遅延どころか、早着する例が目立った。日本の感覚では、それをダイヤ通りと表現して良いものか分からないが、それも文化の違いということであろうか。少なくとも、遅れるよりは遥かに良い。
 私はここで下車する。ICE 128は10時46分に発車し、方向転換してAmsterdamへと向かう。折り返しまでの時間はたっぷりあるせいか、年配の女性車掌も下車して、喫煙スペースで一服している。これも日本では考えられないシーンだが、ちょっとした乗務員の態度に目くじらを立てるような殺伐した雰囲気よりは、はるかに自然に感じる。

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 コインロッカーにスーツケースを預けて身軽になった。この後は、Kölnの鉄道シーンを堪能するとしよう。

2月11日 Düsseldorf → Frankfurt (M) Flughafen → Koblenz [ドイツ鉄道旅行 2011]

 U-BahnでDüsseldorf Hbfに戻ったのは18時05分であった。駅構内の本屋に入り、サッカー雑誌や鉄道雑誌を購入、さらにスーパーマーケットで水を購入して15番線ホームに上がる。
 まもなく、Essen Hbf発München Hbf行のICE 729が入線してきた。ICE 3、403形 (Tz 313)の8両編成である。最後部28号車、1等のテーブル付きの席に座る。これまで乗った列車は1等車は大抵空いていたが、ICE 729は9割方の座席が埋まっている。
 18時21分定刻に発車する。外はすっかり日が暮れ、もはや車窓風景は楽しめないが、代わりにICE自慢の無線LAN接続サービスを試すことにする。ICEの無線LAN接続サービスはDB とT-mobileの提携し、2005年から開始され、現在はDortmund – Düsseldorf – Köln – Frankfurt/M Flughafen、Frankfurt/M – Stuttgart – München、Frankfurt/M – Hannover – Hamburgでの利用が可能である。
 早速、ノートPCを開くと、すぐに無線LANの電波を拾うことができ、ブラウザを開くとHotSpotのトップページが現れた。ここで利用コースを選択し、必要な情報を入力する。利用コースは60分から30日まで何種類かあり、60分コースは8ユーロ、30日コースは29ユーロである。支払いはクレジットカードである。60分コースはやや割高な気もするが、東海道新幹線の無線LANサービスでは事前にプロバイダー契約が必要であることを考えると、はるかに柔軟である。問題は電源用ソケットがないことであるが、最近のICE 1やICE 2の更新工事では設置されるようになっている。

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 無線LANには5分もかからず接続成功、通信速度も十分に速く、快適にインターネットが利用できる。せっかくなので、メールの確認などを行う。

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 列車はKöln Messe/Deutzの地上ホームに到着する。Frankfurt (M)方面のICEは殆どがKöln Hbfを経由するが、この列車はKöln Messe/Deutzからライン河を渡らす、そのまま高速新線に向かうのである。これは線路容量の限られるKöln Hbfを経由すると遅延が生じやすいための措置である。ただし以前は、Köln Hbfを経由しない列車はもっと多かったが、乗客に不評だったためか、今は朝夕を除けば大半の列車はKöln Hbf経由に戻っている。
 18時44分にKöln Messe/Deutzを発車、ICE 729はここからFrankfurt (M) Flughafen Fernbfまでノンストップである。Sieburg/Bonnを通過すると高速新線区間に入る。列車は280km/h以上を維持しながら走るが、揺れは少なく、車内も静かである。順調に走り、19時32分、2分の早着でFrankfurt (M) Flughafn Fernbfに到着する。

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 ここからはKoblenzに向かうが、まだ少し時間があるので、空港駅構内を見て回る。空港駅は4年ぶりである。以前は駅舎の天井はガラスで、日が当たると暑いくらいであったが、上にホテルなどが併設され、天井は鏡面に変わっていた。駅舎内にLufthansaのチェックイン・カウンターが設けられているのは便利である。

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 Kölnへ向かうICE 3を見送る。ほぼ満員の混雑である。



 乗車する予定のICE 1022は5分遅れと表示されていたが、実際にはほぼ定刻に入線してきた。こちらはICE 1 (Tz 118)での運転である。当初はDüsseldorfから直接Koblenzに向かう予定であったが、無性にICE 1に乗りたくなり、わざわざ予定を変更して、この列車に乗ることにしたのである。
 向かうはBordRestaurantである。もう夕食を済ませたのであるが、それでもICE 1といえば食堂車を利用しない手はない。19時59分、定刻から1分遅れで発車する、列車はMainzを経由し、ライン河左岸線を通ってKoblenzへ向かう。それにちなんで、というわけではないが、ラインヘッセンの赤ワインと、おつまみにドイツハムの盛り合わせを注文する。

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 ワインは辛めで、ある程度重みがある。テーブルワインとしては、十分美味しい。そして、ハムの盛り合わせは予想以上のボリューム、さらのパンもたっぷり。夕食を済ませた身には多過ぎるが、食べ始めたら美味しくて食が進む。当初、食堂車内も空いていたが、次第に乗客が増え、最終的には8割方のテーブルが埋まった。
 Mainz Hbfを20時20分にライン河沿いに走る。外は真っ暗で、当然ライン河も見えないが、対岸の街の灯が印象的である。高速新線の200km/hにかなうわけもないが、こちらも100km/h以上は常に出している、
 ハムとワインを楽しんだ後は、1等コンパートメントへ。1等車は数えるほどしか乗客は乗っておらず、コンパートメントを占領する。

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 以前のICE 1の車内はポップな印象であったが、更新工事によりICE 3と同様のデザインになり、重厚感があって好ましい雰囲気である。シートピッチなどはむしろ短くなっているが、座席が改良されたこともあり十分に快適である。

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 ICE 1の乗り心地を楽しんでいると程なく減速、Koblenz Hbfに到着する。20時07分、定刻より3分の早着である。

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 夜のKoblenzは静かであるが、transregioのローカル列車が発車を待っている。伝統のあるライン河左岸線であるが、ローカル輸送は民営のtransregioが担っているのである。車両はSimens製のDesiro ML、面白みはないが、堅実な造りの電車である。

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 Koblenz Hbfからは今日の宿、Mercure Hotelへタクシーで向かう。5分ほどで、ライン河沿いに建つホテルに到着する。

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 荷物を置いて、寝る前に白ワインでも飲もうと、もう一度ホテルを出る。しかし、ホテルの隣のWeindorfという店は閉まっている。近くに他に店はなく、タクシーで中央駅まで行ってみるが、こちらも見渡す限り店は見つからない。ホテルへ向かって歩きながら店を探すが、結局開いている店はなく、ホテルのバーへ。この地方のワインはなかったので、ビールを飲む。朝4時から行動しているだけに、さすがに疲れたので、1杯飲んだところで部屋に戻り、早々に寝た。

2月11日 Essen → Düsseldorf [ドイツ鉄道旅行 2011]

 Essen HbfからDuiburg HbfまではREに乗車する。まもなくDüsseldorf Hbf行のRE 6が入線してきた。Minden – Düsseldorf間220km を結ぶRE 6系統”Westfalen-Express”である。編成は2階建て客車5両、最後部から146形電気機関車が押している。機関車は146 001、トップナンバーである。

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 ルール地方のREはいつも混雑している。2等車は満席、デッキに立っている人も多く、2階席への階段にも腰をおろしている乗客がいる状態である。大きなスーツケースを持っているので、1等席へ向かう。1等席は2階なので、荷物を持って階段を上がるのは辛いが、2等席と違ってガラガラなので、ゆったりと座ることが出来るのである。
 14時32分の定刻より2、3分遅れて、Essen Hbfを発車する。REは最高160km/h、都市が密集するルール地方ではICEやICとも所要時間は遜色がない。列車本数も多く、地域輸送の中心的な存在である。この区間は10分に1本程度の列車があり、利便性も高い。
 1等席は座席配置が1+2列というゆったりした設計である。天井が出来るだけ高く設計されており、側窓も大きいことから、2階建て車両にありがちな圧迫感がない。座席は固定クロスシート、シートは堅めだが十分な大きさがあり、座り心地は良い。

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 列車はMülheimに停車した後、14時45分にDuiburg Hbfに到着する。

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 ここでS-Bahnに乗り換える。14時55分発のS1系統Solingen行である。S1系統はSolingen – Düsseldorf – Essen – Dortmundを結び、新鋭の422形を2編成併結した8両編成で運転されている。

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 422形は84編成製作され、、S-Bahn Rhein-Ruhrの中心的な存在となっている。423形と基本的な設計は同様であるが、先頭デザインが異なるので区別できる。片側の先頭部が1等、他は2等席となっているが、仕切りで区切られているだけで、シートそのものは同じである。1等席には乗客はおらず、2等席も空いている。
 車内は新しいだけに、まだきれいである。シンプルで機能的なデザインであるが、曲線の握り棒や網棚などが目につく。通勤電車でも、ちょっとした工夫で印象が随分と良くなることもあるのだ。

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 422形は加速度1.0m/s2に設定されている代わりに、最高140km/hに抑えられており、停車駅の多いS-Bahnに合わせた性能となっている、新鋭車両らしい軽快な走りで南下を続ける。




 Duisburg Hbfから15分でAngermundに到着する。Angermundのような、S-Bahnのみしか停車しない駅で下車したのは、撮影のためである。ICEやICが走る列車線と並行しており、トラフィックも多い点で、Angermundは撮影向きである。いつもお世話になっている南那轟さんからも、手軽な撮影地として、このAngermundを勧められ、色々とアドバイスも頂いてある。しかし、残念ながら天気は小雨、厳しい撮影条件である。

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146形牽引のRE

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ICE 3と422形

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ICE 3

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146形

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ICE 3

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423形

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ICE 3M

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422形

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146形

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101形

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101形

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RE

 5分ほど歩いて、駅の上の陸橋にも行った。

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422形

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422形

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RE

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RRX (Rhein Ruhr Xpress)のFlirt

 最後にICE 3を撮影して撤収することにする。しかし・・・・近づいてくるICE 3にカメラを向けた瞬間、デジカメは電池切れ。撮影に失敗した。
 大分暗くなったこともあり、諦めて今日の撮影を終えることにする。Angermund 16時24分発の422形S-Bahnに乗り、Düsseldorf Hbfに16時45分に到着する。
 Düsseldorfといえば、アルトビールである。U-Bahnに乗り、Heinrich-Heine Alleeへ。地下駅から地上へ上がればAltstadt旧市街、ビールを飲ませる店が並ぶ。

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 入店した"Schumacher"はほぼ満席の賑わい。オリジナルのアルトビールを注文する。グラスが小さいので、杯が進む。ライン風シュニッツェルも美味しい。

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 アルトビールを5杯飲み、すっかり満足。近くのバーで、Koenig-Pilsnerというピルスナービールを飲んで、再びU-Bahnに乗り、Düsseldorf Hbfへ戻る。今日の旅はまだまだ終わらない。

2月11日 Köln → Essen [ドイツ鉄道旅行 2011]

 ゆっくりと近づいてくる卵形の機関車、そう、103形の登場である。

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 2010年ドイツの鉄道175周年を記念して、Köln – Hamburg間に週末運行されるIC 1806/1817に103形と80年代のIC客車編成が充当された。2010年12月でこの列車の運行も終了するものと思われたが、2011年ダイヤでも金曜運行のIC 2410 (Köln – Flensburg)、日曜運行IC 2417 (Flensburg - Köln)が引き続き103形の牽引となったのである。
 80年代前半にドイツに住んだ私にとって、103形はまさに憧れの存在であったし、是非また乗りたいと思っていたが、2005年から2007年の間の3回の渡独でも、わずかに機関区に止まっている姿を眺めただけであった。今回はまさに千載一遇の機会、逃す手はない。Mannheim乗り換えでKöln経由で急いだのも、IC 2410に確実に乗るためである。
 現在、稼働状態にある103形は3両である。Münchenベースの103 245はICやCNLなどを牽引する助っ人的な存在となっているのに対し、Kölnベースの103 184と103 235はIC 2410/2417の他、様々な臨時列車に使用されている。本日のIC 2410は103 184である。
 稼働している103形はいずれもTEE塗装となっているが、よく見ると、細かい仕様に違いがある。103 235はTEEマークが鋳物製の重厚なものを再現しており、側面フィルターは改良型で、バッファーカバーが残っている点が特徴であるが、103 184はTEEマークは赤いステッカーで、側面フィルターは未改良のタイプであり、バッファーカバーは取り外された状態とされている。また、103 184は現存する103形の中で、唯一車長の短い初期型である。個人的には、バッファーカバーがない点だけは残念なのであるが、それでも美しい103形であることには変わりない。
 103形に続く客車は元IR用の Bimzが2両、そしてBm 235が3両、元TEEラインゴルトのクラブカーであるWGmz 854、最後尾がAvmz 111である。Bimzは残念ながら真っ赤な現行の近郊列車用塗装となっているが、Bm 235はいわゆるタルキス塗装、WGmz 854とAvmzはTEE塗装で、まさに80年代を彷彿とさせる。

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 2番線にIC 2410が停車し、大きな荷物を持った乗客たちが乗り込んでいく。私は1等に予約を取っていたので、最後部からの乗車となる。重いドアを手動でよいしょっと押し開けるのも、何だか嬉しい。
 Avmz 111はコンパートメント車である。スーツケースを引いて狭い通路を歩く。指定された席はコンパートメントの通路側の席である。同じコンパートメントには女性が一人だけであったが、他のコンパートメントも含めて、どの席にも予約票が入れられており、ほぼ満員になるようだ。外装だけでなく、車内も80年代から変わらない内装で、重厚感がある。そして、コンパートメントの座席の座り心地の良いこと、これと同等の座り心地の車両は全く思い浮かばない程である。

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 13時02分にKöln Hbfを静かに発車、急カーブを曲がって、ライン河鉄橋へと進む。ホーム端には鉄道ファンの男性が一人のみ、車内も明らかに鉄道ファンと分かる行動を取っている人は見かけない。日本で同様の列車が運転されたら、もう少しはそれらしい人がいそうなものだが。

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 ライン河を渡り、Köln Messe/Deutzを通過、ここから複雑な立体交差が続く。Wuppertalへの路線が分岐するKöln Mülheimを通過すると左手にバイエル製薬の工場が広がる。バイエルの企業城下町であるLeverkusenの中心駅、Leverkusen Mitteを通過すると列車はスピードに乗る。逞しい加速をみせ、軽々と200km/hへ。客車7両という編成は103形には負担にならないようだ。力強い走りにしびれる。そして、このスピードでも客車は実に安定感のある乗り心地、機関車といい客車といい、登場後40年も経過した車両とは到底思えない。



 しばらく車窓には田園風景が続いていたが、市街地に入ると、まもなく減速する。急カーブを曲がりながら、Düsseldorf Volksgartenを通過すると、Düsseldorf Hbfに到着、13時23分定刻である。ここでも乗車は多く、1等車も大半の席が埋まったようだ。
 ここで、隣のクラブカーに移動する。ClubRheingoldは1987年のTEEラインゴルト廃止後D-zug ”Luna”に転用された際に、内装に手を加えられたが、天井のデザインなどはそのまま残されている。

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テーブル席に腰を下ろしし、ビールを注文した頃、列車はDüsseldorf Hbfを発車し、再びスピードに乗る。
運ばれてきたビールはVELTINS、通常のICEやICではBecksが定番であるがから珍しい。メニューを見ると飲み物だけでなく、種類は少ないが食物も用意されている。Köln Hbfでソーセージをかじったが、少々物足りなかったので、ここで昼食も摂ることにする。といっても、メニューはドイツ語表記なので、よく分からず、適当に注文する。出てきたものはミートローフだった。付け合わせにポテトサラダもついて、かなりのボリュームである。

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食事が届くのを待っている間に、列車はDüsseldorf Flughafen空港駅を通過、後で撮影に来る予定のAnngermundを通過すると、まもなく減速し、Duisburg Hbfには13時40分、定刻に到着していた。
13時42分に発車、左手に、Oberhausen方面へ向かう425形が離れていく。

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次のEssen Hbfで下車する予定なので、ミートローフを慌てて胃袋に押し込む。慌ただしく食事を終え、会計を済ませることにはMülheimを過ぎていた。残った時間は2等車、特にBm 235を見て過ごすこととする。できれば、コンパートメントに少しでも座りたかったが、残念ながらどこも満席、デッキにも乗客が経っている有様だった。それでも狭く暗い通路は、いかにもBm 235の雰囲気、これを味わえるだけでも嬉しい。

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 13時52分、IC 2410はEssen Hbfの4番線に到着。再び手動でドアを開け、下車。たった50分だが、103形の魅力を存分に味わった旅が終わった。急いで先頭へ行き、103形を撮影、そして発車を見送る。(慌てていたので、動画の撮影は失敗したが、編成の紹介を兼ねて掲載する。)

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 101形や422形を撮影した後は、Essen Hbfを探索する。Essen Hbfは2008年から2010年にかけて大改装工事が行われたので、その様子を見ておきたかったのである。

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 基本的な構造は変わらないようだが、随所にリニューアルの跡がみられ、以前の汚くて暗いターミナルビルとは、随分と異なる雰囲気になっていた。

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 トラムが発着する地下ホームへの通路は青い照明で独特な雰囲気が演出されていた。その地下ホームからは、相変わらず次々とU-Bahnや路面電車が発車しており、どの列車もなかなかの混雑であった。

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 Essen Hbfを駆け足で見た後、再びホームに上がる。今度はREでDuisburg方面へ戻るのである。

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2月11日 Mannheim → Köln [ドイツ鉄道旅行 2011]

 Mammheimは人口31万人を擁するBaden-Württemberg州第二の都市である。その玄関口であるMannheim Hbfは単なるICEの主要停車駅ではなく、Karlsruhe・Basel方面とStuttgart・Müchen方面のICEが分岐する拠点駅であり、ICEの相互接続が取られている。
 10時22分にInterlaken Ost発Berlin Ostbahnhof行のICE 278が2番線に入線してきた。Tz 77編成 ”Basel”である。ICE 1はデビューから20年が経とうとしているが、リニューアル工事が行われたこともあり、それ程古さは感じさせない。ICE 2以降は8両編成以下の短い編成であるのに対し、両端の動力車の間に客車12両を挟んだ長い編成で、貫禄がある。

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 ICE 278が接続をとるICE 612を待っている間に、425形が到着。425形はS-Bahn Rhein-Neckerの主役だが、地域によってはREやRBにも活躍している。

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 4分ほど遅れて10時31分にMüchen Hbf発Dortmund Hbf行のICE 612が入線してきた。こちらはICE 3 (403形)を2編成併結した16両編成である、先頭側はTz 337編成 „Stuttgart“、我々は先頭車の38号車(1等車)に乗り込んだ。当初はICE 9551でFrankfurt (M) Hbfへ乗り通し、そこからICEに乗り換えてKölnへ向かう予定であったが、今回はある理由からKöln Hbfに出来るだけ早く到着できるよう、Mannhei乗り換えを選択したのである。ICE 612のラウンジの先頭通路側104番席の指定券は確保済みで、ここからKölnまでの前面からの展望を楽しむこととする。

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 先にICE 278が発車、10時39分、定刻より4分遅れて、ICE 612も発車する。

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 右に大きくカーブして、Mannheim Industrienhafen マンハイム港に沿うように走る。ヨーロッパ第2の内陸港だけに、多くのコンテナや貨物船、さらに貨物専用線などの姿が目に入る。

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 この辺りはICEが最も混雑する区間である。見たところ、この列車の1等席も大半の席が埋まっている。
 Mannheim RbfからHbfをショートカットする路線と合流するMannheim-Waldorfからは針路を北へと向ける。しばらく直線区間を200km/hで軽快に走る。貨物列車と次々にすれ違うが、牽引機はDBに限らず実に多彩である。

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 Mannheimから28km、Biblis付近で減速すると、Worms Hbfからの路線が合流してくる。

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 通過駅であるGernsheim、Biebensheimには専用線がある、随所に専用線が存在するということは、それだけ鉄道貨物の果たす役割が大きいということなのだろう。

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 Mannheimから45.7km、Riedstadt-Goddelauには420形が何編成も留置されていた。ここはS-Bahn Rhein-MainのS7系統の終点であり、ここからFrankfurt (M)方面はS-Bahnと線路を共有する。列車は直線区間を北北東に向かう。

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 ICE 612はFrankfurt (M) Hbfを経由しない列車である。Mannheimから70.6km、ZeppelinheimでFrankfurt Stadion方面へ向かう路線から右へと分岐する。そのまま、勾配を駆け下りて左にカーブし、Frankfurt Stadion方面の路線をアンダーパス、Frankfurter Kreuzトンネルに入る。

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 1559mのトンネルを抜けると、正面にFrankfurt Flughafen Fernbahnhof フランクフルト空港長距離駅が姿を現す。これまでの駅の上に、会議場やホテルなどが入ったAIRail Cernterが併設され、DBに加え、Hiltonなどのロゴも掲げられている。

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 Frankfurt (M) Flughafen Fernbahnhofに到着すると多くの乗客が降りたが、乗車も多い。大きなスーツケースを抱えた乗客も多く、車内がざわつく。ここで、窓側の106番席に移る。明日もICEに乗車予定なので、今日は側面の車窓風景を楽しむことにしたのである。
 11時13分、4分遅れで空港駅を出発、いよいよ高速新線NBS Köln-Rhein/Mainに入る。私のドイツ旅行は2005年から数えると4回目だが、圧倒的に乗車回数が多いのがこの区間である。理由は、一つには旅の拠点が大抵Frankfurt (M)であり、私の思い入れのあるルール地方とFrankfurt (M)を結ぶ路線は必然的に乗車機会が増えるということであるが、単純にこの高速新線に乗車するのが好きなのも間違いない。カーブと勾配が続くジェットコースターコースは、他ではそうは味わえないのだ。

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 一気に加速しながら、Kelsterbach-Tunnelを抜け、フランクフルト空港から離れていく。Mainz方面への分岐を経て、マイン川を渡る頃には200km/hを超えている。運転席をのぞくと、車内信号は250km/hを現示している。Wiesbahnへの分岐を過ぎると、勾配とカーブが続く、NBS Köln-Rhein/Mainらしい区間に入っていく。
 通常であれば、この高速新線の最高速度である300km/hを続けていくところであるが、この列車に示された信号は250km/h止まり、スピードメーターは220~250km/hの間を行き来する。ICE 3にとっては、余裕のある走りである。
 並走するアウトバーンA3を走る車やトラックを軽々と追い抜いていく。その向こうはWesterwaldの丘陵地が広がるのどかな光景が広がっている。防音壁が設置されている区間はごく一部なので、車窓風景が楽しめるのは嬉しいところである。

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 急勾配とカーブを250km/hで大胆に走り抜け、Limburg Süd、続いてMontabaurを通過する。

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 この日は結局300km/hに達することはなく、250km/hに抑えられたままである。雪や車両トラブルの時に、一時的にスピード制限が設けられたことはあったが、今は雪が降っているわけでもないし、スピード制限が設けられるようなトラブルの話も聞いていない。何かあったのであろうか。
 列車はまもなく減速、Siegauen-Tunnelを抜けると、Hennefからの路線が右から合流し、Sieburg/Bonnに到着する。

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 Sieburg/BonnはBonn市街地へのU-Bahnが接続し、高速新線を走るICEの過半数が停車するが、見たところ乗降は少ない。
 11時53分、4分遅れでSieburg/Bonnを発車。高速新線でスピードを抑えられたとはいえ、遅れは拡大していないようだ。左からライン河右岸線も合流、3複線の真中を200km/hで走行する。Porz-Wahn付近でKöln/Bonn Flughafen ケルン・ボン空港ループが分岐していく。Köln SteinstrasseではKöln市街の南側にあるSüdbrücke 南橋へ向かう貨物列車の姿は目に入る。

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空港ループが再び合流する頃には、もう減速している。複雑な立体交差を経て、Köln Messe/Deutzを通過すると最徐行となり、3複線のHöhenzollernbrücke ホーエンツォレルン橋でライン河をゆっくりと渡る。

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 左にKölner Dom ケルン大聖堂の偉容を見上げながら、右に急カーブを切ったところがKöln Hbf、12時10分、5分遅れでの到着である。

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 Dortmundへと、折り返して慌ただしく発車していったICE 612を見送る。

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 しばらく時間があるので、ここで撮影を楽しむこととする。まずはライン河と反対側で、BrüsselからのICE 15である。こちら側で撮影するのは初めて、感覚がまったくつかめない。ICEは編成後端が切れてしまった。

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Höhenzollernbrückeの側に移動する。

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111形牽引のRE7

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発車していくICE 3

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NS HispeedロゴをまとったNS編成のICE 3M

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425形。どこへ行っても、よく見る車両である。

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ICE 3が並ぶ

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両端の111形の間に2階建て客車を連結した編成

 駅の反対側へ戻る。

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再び111形のPP編成によるRE9。今回よく見かけた編成である。

 12時50分を過ぎた頃、Köln Bbfのヤードから、3灯の前照灯を光らせた機関車がゆっくりと近づいてきた。いよいよ、主役の登場である。

2月11日 Paris → Mannheim [ドイツ鉄道旅行 2011]

 Paris Gare du l’Est パリ東駅には6時20分に着いた。ここからはFrankfurt (M) Hbf行のICE 9551に乗車する。Frankfurt (M) – Paris間のICEには、フランス直通に対応するICE 3MFが使用されるが、元々6編成しかないところに、事故などで運用が外れた編成があり、しばしばTGV-POSによる代走や、運転区間の短縮が行われている。今回も心配でならなかったが、北駅と違って利用客がまだらなコンコースを抜け、ホームに行くと、白いICE 3MFの編成が目に飛び込んできた。これで一安心である。

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 ICE 3MFに近づくと、ICE 9550 (Frankfurt (M) → Paris)と表示されているが、おそらく前日の表示が残っているだけで、これからICE 9551としてFrankfurt (M)に向かうのであろう。
 発車まで時間があるので、他のホームに目を向けると、TGV-POSやTGV-Rが停車中である。そのTGV-POSに目を向けると、何だか塗装が異なる。編成番号は4402、そして誇らしげな「574.8 km/h」の文字、そう、この編成は高速記録を樹立した編成なのである。記念すべき編成に出会えるとは、運が良い。

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 構内の発車案内板に、ICE 9551は3番線から発車と案内が出た。やはり、先程から停車している編成がICE 9551になるのである。充当されるのは、406形Tz 4685編成、ICE 3MFのラストナンバー、愛称は“Schwaebisch Hall”である。せっかくなので、列車のいない2番線から編成を眺める。冬だけに汚れも目立つが、それでも夜明け前の暗い構内に、白く流麗な車体は美しい映える。

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地下通路を通って、3番線に移動し、先頭から乗り込む。

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 私が乗車するのは先頭の21号車、2等車のラウンジの17番席である。運転席のすぐ後ろの右通路側、ICE 3では私が最も好きな席である。今回はレールパス用の指定券がうまく購入できず、通常のチケットを購入したが、枚数限定の割引運賃が適用され、Paris → Frankfurt (M)で39 Euro、これは安いと思う。レールパスは1等車用を所有していたものの、今回2等車を選択したのは、言うまでもなくICE 3MFの旅を先頭で楽しみたかったからである。21号車を見る限りでは乗車率は50%にも満たない程度、私の隣の窓側も空席だ。
 既に運転席では、年配の運転手が発車準備を進めている。まだ夜明け前、ラウンジは運転手の視界を妨げないため、2、3か所の読書灯が点いているだけで暗い。運転席のすぐ後ろはボタン1個でスモークに変えられるが、幸いにも今日の運転手はスモークにはしていなかった。
 7時03分にピーピーピーという警報音と共に、扉が閉じられた。7時04分定刻に、インバータ音を響かせながら、ゆっくりとパリ東駅を発車した。構内を抜け、スピードが上がる頃、車内放送がフランス語、ドイツ語、英語の順で行われた。しばらく複々線区間が続く、並走するのはRER-E線のはずである。列車は150km/h程で走行、Pantin付近で右にLGV東ヨーロッパ線の拠点となる車両基地が広がり、TGV-POSやTGV-Rの姿が目に入った。
 パリ東駅から14km、Le Chenay-Gagny付近からさらに加速し、列車は200km/hに達する。この辺りは在来線と並行する複々線区間、RERを軽々と追い抜いていく。そこへパリへと向かうTGVとすれ違った。随分朝早くからTGVが設定されているものである。
 程なくして、列車はさらに加速していく。暗くて様子が分からなかったが、どうやらLGV Est européenne (LGV東ヨーロッパ線)の高速新線区間に入ったようだ、ちょうど、パリ東駅から22.7kmの地点である。列車は250km/hに達する。TGVと再びすれ違い、早朝でも運転本数はなかなか多い様子である。
 ようやく空が明るくなり、外の様子が分かるようになってきた。どんよりと曇っていると思ったら、雨も降り始めたが、幸いにもしばらくして止んだ。車窓には田園が広がるヨーロッパらしい光景が広がる。高速運転中でも揺れは小さく、乗り心地はいつもながら良い。ICEの2等席は簡易リクライニング、座席は堅めで、サイズも特別大きいわけではないが、なかなか快適で疲れを感じさせない。この座席の設計は本当に優れていると思う。
 ICEは250km/hほどと抑え気味の走りを続けていたが、7時40分頃にようやく300km/hに到達する。7時47分にChampagne-Aedenne TGV駅を通過、高速新線の入口から113kmを走ったのだから、速いものである。この頃、ようやくLGV Est européenneの営業最高速度である320km/hに到達する。





 一旦160km/h程度に減速、Tilloy et Bellayを通過する頃、乗務員がコーヒーと軽食を運転手に届ける。日本では考えられないが、ヨーロッパでは日常的に見かける光景である。列車は再び加速、300km/h以上を維持しながら、Meuse TGV駅を通過する。
 高速新線に入って263.4kmのPrény付近で250m/hまで減速、この先でMetzやNancyへの分岐がある。その後は再び320km/hでラストスパート。



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 Loraine TGV駅を通過、再びTGVとすれ違う。

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 8時22分、列車は減速、8時26分LGV Est européenneから左へと分岐していく。高速新線区間はここまで301.4km、本当に速い。

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 在来線に入った列車は150km/hほどで走る。ここで少々お腹もすいたので、BordBistroに行くことにした。1等車だと軽食が出るが、2等車は車内販売もないし、BordBistroを利用するしかない。BordBistroは25号車、それにしても車内はひどい揺れで、移動には一苦労する。高速新線区間やドイツの在来線ではこのような経験はしないから、軌道の問題かもしれない。
 21号車は空いていたが、その他の2等車はなかなかの混雑であり、全体として7割程度の座席は埋まっている様子であった。BordBistroはコーヒーを飲む人がいたくらいで空いていた。ここで生ビールとグーラッシュを注文する。ここで食べるか、と尋ねられ、そうすると答えると、BordBistroの一角にある2等席部分 (実際はレストラン席として使用されていることが多い)に案内された。ビールはお馴染みのBecks、グーラッシュはパンもついてなかなかのボリューム、軽い食事には十分である。

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 食事を済ませ、2等車の様子を眺めながら、再び21号車の自席に戻る。

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 ICE 3の車内を歩くと、デッキから客室内までデザインに途絶がなく、統一感がある。無駄な装飾はないが、車両の隅までどこを見ても隙がなく、木目調の壁材と黒や紺のシートがマッチして、高級感を保ちながらも温かみを感じさせるデザインである。車内デザインの完成度がこれほど高い車両は私には思い浮かばない。
 自席に戻るともう列車は減速しており、まもなく最初の停車駅、Forbachに到着する。8時47分、定刻より1分遅れ、概ね順調である。

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 Forbachは構内はある程度の規模があるが、駅舎はこじんまりとしている。Frankfurt (M) – Paris間の5往復のICE/TGVのうち、この駅に停車するのは3往復のみであるが、ICE 3MFのうち、Tz 4684編成の愛称は »Forbach-Lorraine«、すなわち、この街の名前からとられている。
 Forbachを8時49分定刻に出発すると、4km程で国境、フランスからドイツに入る。国境付近を通過する時に、運転室後部がスモークに帰られたが、直ぐに戻った。電源方式も交流25kV 50Hzから交流15kV 16.7Hzに代わり、左側走行から右側走行となた。Saar川を渡り、右に大きく曲がると628形と並走し、いよいよドイツに入ったことを実感する。

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 まもなく、Saarbruecken Hbfに到着、8時57分定刻である。駅構内には425形や628型が停車中である。

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 SaarbrueckenはSaarland州の州都、この地域の中心都市だけに乗降は多く、乗客は無むしろ増えたようだ。ここで警官が乗り込んできてパスポートチェックを受ける。フランスとドイツの国境でパスポートをチェックするとは、予想外である。
 Saarbruecken Hbfを9時ちょうどに出発する。拠点駅だけに、多くの貨物機が停まっている。

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 ここからHomburgまではNeunkirchen経由の北側のルートと、Rohrbach経由の南側のルートがあるが、ICE 9551はHbfから右に大きくカーブして、南側のルートを取る。Saarbruecken Ostを通過するとSaareguemines方面の路線と分かれ左へ大きくカーブして、東へと進行方向を変える。

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 しばらく細かいカーブが連続しスピードは100km/h にも達しない速度で走る。50km/h程度に減速してSt. Ingbertを通過、その次のRohrbachの手前では軌道工事が行われており、複線の片側が閉鎖され、単線で運用されていた。工事区間を抜けたRohrbachで貨物線が分岐する。

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 Rohrbachの先で左にカーブすると、路線は直線的になるが、スピードは120km/h程度である。
Homburgを過ぎると160km/hまで加速する。ここからはS-Bahn Rhein-NeckerのS1系統も走る区間となるが、線路はS-Bahnと共有するため複線のままである。S-Bahnに充当される425形と頻繁にすれ違う。

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 ICE 3らしい、軽快な走りでさらに東へと向かう。

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 Einsiedlerhofを通過する時に、随分と車運車が止まっていると思ったら、オペルの工場があるのだった。程なく減速、TaurusのICとすれ違った頃、正面にサッカースタジアムが見えてきた。1954年の西ドイツ・ワールドカップ優勝に貢献した伝説の選手にちなんだ、Fritz-Walter-Stadionである。このスタジアムを本拠とする1.FC Kaiserslauternは1950年代のドイツ・ブンデスリーガを席巻し、今でもKaiserslauternの人々の誇りである。残念ながら最近は低迷しているが、ブンデスリーガ2部から昇格し、復活の兆しが少し見えているのは嬉しいことである。

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 Fritz-Walter-Stadion のそびえる丘の麓がKaiserslautrn Hbf、9時35分定刻に到着する。

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 若干の乗降があり、9時37分に発車、ちょうど185形の牽引する貨物列車とすれ違う。

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 列車は150km/hほどに加速するが、それもBingen方面への貨物線が分岐するHochspeyerまで。その後は山岳区間の様相となり、小さなトンネルと急カーブが連続し、せいぜい100km/hしか出ない。ICEの走る国際路線上の区間とはとても思えない。

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 Neidenfels Hpの先で右側から保存鉄道が分岐している。ここはNeustadt鉄道博物館の保存鉄道である。

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 列車は相変わらず100km/h程度でスピードが上がらない。程なくNeustadt Hbfを通過する。と、→に写真でみた記憶のある機関車が。何と派手なTouristik-zug塗装をまとった103 220である。そういえば、Neustadt鉄道博物館に保存されているのだった。

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 Neustadt-Boebigを通過すると、これまでと打って変わって、10km以上直線が続く区間となり、160km/hへスピードが上がる。そこへICE 3とすれ違う、Paris行のICE 9556であろう。

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 Boehl-Iggelheimの先で短絡線へ入る。S-BahnはSpeyerからの路線と合流してSchifferstadtを経由するが、こちらは1.4km分ショートカット、Limburgergofで再び合流する。

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 間もなく減速、左側に425形などが大量に停車するヤードが広がり、徐行でLudwugshafen Hbfの最も右側のホームを通過する。

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 正面右から左へと、MannheimからWorms方面へ140形牽引の貨物列車が駆けてゆく。徐行で右に左に急カーブをきり、Ludwigshafen Mitteを通過するとライン河橋梁である。

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 渡りきったところで右に大きくカーブすると、10時17分定刻にMannheim Hbfの3番線に到着する。

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 Paris Gare du l’Estから3時間13分、3年半ぶりのICE 3の旅は、心配した遅延もなく、快適で素晴らしかった。ホームに降り立つと意外にもそれ程寒くない。久しぶりのドイツの空気、ついにドイツに来たことを実感する。

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 ICE 9551はMannheim Hbfで方向転換し、10時21分終点のFrankfurt(M) Hbfへと発車していった。

2月10日・11日 Tokyo→Paris [ドイツ鉄道旅行 2011]

 3年半ぶりのドイツ旅行である。2月10日、朝から心が躍る中、仕事をする。こういう日に限って忙しかったが、何とか17時半に職場を出る。自宅に戻って、18時過ぎには急いで出発したが、カバンが壊れているのに気付き、一旦戻って、慌てて別のカバンに中を入れ替える。京成上野駅に着いた時には18時25分になっていた。18時30分春の成田空港行イブニングライナーに乗り込む。
 この時間はスカイライナーの運転は既に終了しており、成田スカイアクセス線経由ではなく、京成本線経由のイブニングライナーとして運転される。イブニングライナーは車両こそ、新型スカイライナーと同じだが、基本的には通勤ライナーとしての位置づけなので、座席指定制ではなく定員乗車制となっている。特別料金は安く設定されているが、停車駅が多く、所要時間がかかる。
 日暮里で乗車があり、ほぼ満員の状態で発車する。青砥までは徐行が続いたが、その先はスピードが上がる。慌ただしく出発したので、荷物を確認すると、デジタルカメラがないことに気が付いた。どこを見てもない。どうやら、荷物を入れ替える時に忘れてしまったようだ。もう戻る暇はない。慌ててノートパソコンを開き、成田空港のターミナルビル情報をしらべると、どうやらカメラ店があるようだ。しかし、列車の到着後、閉店時間までは殆ど時間がない。心は焦るばかりである。
 せっかくの旅行、焦っても仕方がないと思いなおす。インターネットに接続したついでに、搭乗するエールフランスAF277便のチェックインを済ませる。さらにドイツに向けて調べ物をしようとするが、ここでネットワーク異常で接続できなくなってしまった。今日はどうもついていない。
 八千代台、佐倉を過ぎると、かなり空いてきた。成田を過ぎると、乗客はほとんどいなくなった。通勤客と空港へ向かい客を一緒に乗せるのは問題と思うが、空港へ向かう乗客の少なさを見ると、別立てで列車を走らせるのは難しいのも理解できる。
 成田空港には19時46分定刻に到着。走ってカメラ店に行くと、閉店準備を始めるところだった。予想外の大出費になったが、無事にデジタルカメラと予備のバッテリーやメモリーカードを購入。出発便が少ないため、ターミナル内は静かだった。

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 搭乗手続きを済ませるとやっと落ち着く。AF277便は定刻では21時55分発だが、今日の天気予報は雪、そのたもう21時45分には出発するという。
 レストランで、ビールの大ジョッキを一杯。21時過ぎに出国審査を通り、搭乗口に向かう。既にAF277便となる、エールフランスのB777は駐機していたが、折り返しの便が遅れたようで、搭乗まではかなり待たされた。

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 搭乗後も給油が終わらないとのことでなかなか出発しない。AF277便は時刻表では所要14時間以上となっている。これは成田空港を出来るだけ遅く出発しても、パリには早く着き過ぎてしまうため、時間調整の意味があるようだ。21時55分発となっているものの、実際には23時前まで出発しないことも多いという。今回も雪は降っていなし、ゆっくり出発することにしたのだろう。
 私の席は最後部から2列目である。B777は3+4+3列配置であるが、この区画は2+4+2列、私の席は右側の2列部分の座席側である。機内は8割方の席は埋まっていたが、幸いにも私の窓側は空いていたので、そちらに移る。
 ようやく飛行機を動き出す。本来であればセキュリティビデオが流れるところだが、ビデオシステムに不具合で、昔ながらのクルーによるセキュレティの案内が流された。滑走路へはゆっくりゆっくりと向かう。その間にヘッドホン、おしぼり、さらに食事メニューが配布される。隣の誘導路からはFEDEXなどの貨物機が追い越して、先に離陸していく。そこへMD-11の貨物機が到着、見覚えのある鶴のマーク、Lufthansa Cargoである。ここで出会えるとは嬉しいことである。
 23時前になって、長い滑走を経て、ようやく離陸する。成田は曇り、すぐに雲の上に出て、地上は見えなくなってしまった。離陸後しばらくは揺れが続いたが、程なくして落ち着いた。高度31000フィートで巡行に入り新潟経由で日本海上空に出る頃、飲物のサービスである。私は白ワインをチョイス。グレン・グールド演奏のゴルトベルク変奏曲を聴きながら、持参した資料を元に、撮影計画を練るが、もう日本時間で0時を過ぎている。仕事の関係で5時半に起きたこともあり、眠くなってくる。ようやく機内食のサービス、洋食は豚肉のフリカッセ・マスタードクリームソースとタリアテッレパスタ、赤ワインと共に頂く。エールフランスの機内食は・・・・という話も聞いていたが、エコノミークラスでこれなら悪くはない。食事も終わる頃にはハバロフスク上空である。機内も暗くなり、そろそろ眠ることにした。

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 目が覚めると、モスクワに近づいていた。睡眠不足が続いたためか、まだ眠。セルフサービスコーナーで水を飲み、再び眠る。次に目覚めると、到着まで1時間半、まもなくドイツ上空にはいるところである。まもなく、朝食サービスが始まった。

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 ここで、ビデオプログラムが再び停止、不具合で復旧不能という。飛行情報が確認できなくなったのは残念だ。AF277便は順調に飛行を続け、着陸態勢に入っていく。外はまだ真っ暗、4時過ぎに無事にパリ・シャルル・ドゴール空港に着陸した。この時間であるから、空港は静か、動いている航空機は殆どない、広大な空港だけあって、15分程かけて、ようやくターミナル2Eに停止する。

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 他に到着便はないので、入国審査は直ぐに終了し、預けたカバンを受け取って、人気の少ないターミナルを歩き、駅へ行く。ここからRER-B線で市内へ向かう。

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 今回用意したユーレール・セレクトパスのバリデーションは済んでいるので、これを利用して乗ろうと思うが、窓口は全て閉まっていて断念、8.20ユーロの切符を買って自動改札を抜け、5時11分発の列車に乗る。

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 車内はガラガラ、相変わらず汚い。何駅か停車しているうちに乗客を拾っていく。アフリカ系の人々が目立つ。RER-B線は治安が悪く、早朝深夜の利用は控えた方が無難とよく案内されているが、実際には市内へ通勤へ向かう人々が席を埋めており、女性たちが大声でおしゃべりしていたりと、普通の通勤電車の雰囲気である。パリの朝の表情も感じられて、これはこれでなかなか楽しい。Aulnay-sous-Boisからはパリ北駅までノンストップである。列車は揺れが多く乗り心地は良いとは言えないが、100km/h程で快走、5時39分にParis Gare du Nord パリ北駅に到着する。

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 まだ時間があるので、北駅で列車を眺めて過ごす。この時間なのに、乗客はなかなか多く、構内は賑わっている。

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 6時10分過ぎにThalysのKoeln行の発車を見送ったところで、Paris Gare du l'Est パリ東駅へ向かう。東駅へはメトロでも行けるが、夜明け前のパリの街を歩いて向かうことにした。

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